私が算命学を本格的に学び始めたきっかけは、自分に生月中殺があり、さらに異常干支もあり、さらにさらに羅状でみると全部異常干支に絡むことを知ったことでした。
宿命中殺があると、なかなか生きづらい面がそこここにありますが、それと知ってそのための人生ルールを知ることでかなりラクに健やかに生きることができます。
私はあれやこれやと自分が紐解かれていく中で、「ようやく息ができた」ような安心感を覚えたものです。
それは、パンドラの箱というよりは、玉手箱を開いたような感覚でした。
さて。
宿命中殺のうち、生年中殺と生月中殺は割と簡単に分かりますが、生日中殺はちょっと出し方が違うので、気づかない人も多くいるようです。
友人に訊かれたため、これもきっかけということで説明しておきます。
人は皆、それぞれに欠けがあり、その欠けの場所を示す天中殺のどれかに該当します。
これは6種類あり、日干支が六十干支のどの番号かによってどの天中殺に該当するかが分かります。
1番から10番は戊亥天中殺
11番から20番は申酉天中殺
21番から30番は午未天中殺
31番から40番は辰巳天中殺
41番から50番は寅卯天中殺
51番から60番は子丑天中殺
となります。
生月中殺と生年中殺は、自分の天中殺の十二支が、月干支か年干支の地支にあれば該当するので分かりやすいです。
例えば、日干支が己巳であれば、干支番号は6番なので戊亥天中殺。
月支に「戊」か「亥」があれば生月中殺、
年支に「戊」か「亥」があれば生年中殺です。
しかし、
生日中殺はちょっとルールが違います。
生日中殺は、まず自分の年干支の番号が、どの天中殺に該当するかを確認します。
年干支が丙午のひとなら、丙午の干支番号は43番なので、年干支は寅卯天中殺。
そして、この「寅卯」が日干支にある人が生日中殺に該当します。
例えば、年干支が丙午で、日干支が乙卯の人は生日中殺に該当することになります。
ちなみに、生日中殺は、分かりにくいですが、現象としても本人の方の自覚は割と薄いかもしれません。
例えば、生月中殺は家系と合わない実感があり、生年中殺は親を理解できない実感がありますが、生日中殺は、自分の「親が」自分を理解しにくいものなので、親に自覚はあっても、本人はケロリとしているかもしれません。
なお、よく言われるのは、
「(生日中殺のある)娘の結婚相手が気にくわない!」
みたいな話ですが、本人が幸せならいいような気もします。
イチロー選手は生日中殺のある人ですが、弓子さんと結婚されたときの親の気持ちは「うーん?」だったかもしれません。
が、影に日向にイチロー選手を支え続けて今に至る様子を見ていると、やはり本人的には間違いのない選択だったと胸を張っているのでは?と思ったりします。