算命学では日干が自分を表すため日干支ばかりに注目してしまうのですが、同じ東洋思想のカテゴリの中でも、仏教では年支によって「お守り本尊」が定められています。
☆子年 千手観音菩薩
☆丑年と寅年 虚空蔵菩薩
☆卯年 文殊菩薩
☆辰年と巳年 普賢菩薩
☆午年 勢至菩薩
☆未年と申年 大日如来
☆酉年 不動明王
☆戌年と亥年 阿弥陀如来
全部で8尊のお守り本尊様がおられます。
なぜ十二支それぞれにお守り本尊様がおられないのかといえば、
本尊様は八つの方位に配置されているためです。
東西南北と、北東、南東、南西、北西の八方位。
丑寅(うしとら=北東)
辰巳(たつみ=南東)
午未(うまひつじ=南西)
戌亥(いぬい=北西)
…は、それぞれ二つの干支に1尊のお守り本尊様がおられます。
年に一度は自分の年の本尊様にお参りに行くと良いと言われますので、初詣にその本尊様に参るというのも良さそうです。
ちなみに、
どうしても自分の干支だけの守り神がいい!
という場合は、日光東照宮の一角にある輪王寺薬師堂(鳴き龍で有名なところです)に十二神将という頭にそれぞれの十二支を頂いた護法善神がおられますので参詣してみると良いかもしれません。
なお、このお守り本尊様は、生まれ年の干支で選ぶだけでなく、ある方位に向かう前にその方位の本尊様に参ると加護が得られるといわれています。