算命学はいろんな占い方があるのですが、
最もベースになるのが陰占と陽占です。
陰占(年月日の干支)は、生まれたときに自分が受けた「気」を示し、自分の才能の原石を示します。
一方で、陽占は、外に向かって発されるもの、外からの見え方、社会に出たときに天賦の才能がどのように発現するかを示します。
割と陽占の星の話をすると反応があるのに、陰占には反応が薄いことを考えると、たぶん陰占はわかりにくいからかなぁと思い、ざくっと書いてみました。
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算命学の根本的な考え方に、
異気集合論というのがあります。
人は受精の瞬間に父親と母親の「気」だけでなく、自分を取り巻く兄弟や祖父母などの親類のほか、今生で出会うことになる人たち、血を結ぶ配偶者やそれに類する人たち、友人や同僚の「気」が集まって、その異なる気の集合体として生まれます。
その集合体たる「気」の配置図が陰占の命式です。
よって、陰占の命式を見ると両親との関係や配偶者との関係、兄弟や友人との関係が分かります。
この陰占は3つの干支と28元(又は蔵干)と呼ばれるもので構成されてています。
これは本当にさまざまなものを示します。
眺めればわかるとおり、一番上の3つの干は目立つ位置にありますが、この部分は自分からも他人からも分かりやすく見えやすい存在となり、また実際の人間関係においても自分にとって良くも悪くも意識する存在となります。
一方で、28元(蔵干)は、下に隠れて目立ちにくいものであるとおり、自分にとっては控えめな存在、又はサポートしてくれる存在のような意味になります。
陰占における干が登場人物を表します。
※●は十二支なので直接は登場人物にならず、その十二支に内包されている干(28元、蔵干、DからL)が登場人物を表します。
ABC
●●●
DEF
GHI
JKL
自分はAで日干、そのAを生む干が母親、母親と干合する干が父親です。
また、Aと干合する干が配偶者、干合する干の陰陽違いのものが偏夫で、恋人とか愛人とかいわれます。
また、子はA(Aを女性と仮定)が生じる干で、これがAと同じ性(共に陽性又は共に陰性)なら女の子、逆の性なら男の子になります。
Aが男性の場合は、Aと干合する干を起点に子供を考えます。
子供の干がたくさんあるのは子沢山につながり望ましいものですが、
それ以外は「一般的」ではないため(親や配偶者が何人もいるのは「一般的」ではないです)、いろんな解釈があります。
陰占の最大15個の文字に隠された情報量は莫大なので、とてもこんな簡易な説明に収まるものではありませんが、
割と身近なところのお話なので、入り込みやすいかな、と思います。
陰占の命式に該当の星が出ていなくても、それらの存在(配偶者とか子供とか)が得られないということではありません。
同じような気の構成の配偶者を得る(相手も配偶者の星がない人と結婚する)と、割とノーマルな人生に切り替わったりします。