家庭第一な星は司禄星といわれますが、個人的に周りを眺めていて最も家庭的な印象があるのは鳳閣星です。
鳳閣星は、火性、陽の伝達本能の星です。
鳳閣星(陽)と調舒星(陰)は共に伝達本能の星ですが、伝達とは、社会の人たちへの伝達と併せて未来(後世)への伝達という役割を持ちます。
調舒星があるがままの世界を美化して表現して残そうとするのに対し、
鳳閣星は自然であることにこそ美を見出し、それを残します。
結果、調舒星は芸術や作品を後世に残し、鳳閣星は記録や情報などの「加工のないもの」を残します。
加工のない自然体なものの最たるものは「子供」です。
よって、鳳閣星は、子供をのびのびと育てあるがままに成長を愛でることができる星でもあります。
「子供」は未来への伝達そのものでもあり、鳳閣星は子供をつくることで伝達しようとする星であり、子孫の星ともいわれます。
なお、これに付随して性欲の強い星、という意味もまたあります。
こうしてみると、本当に鳳閣星ってあたたかい家庭の星だなぁと思います。
パパとママが仲良しで、子供が伸びやかに成長できる、そんな印象です。
これに加えて、鳳閣星には「食録の星」という意味もあります。
食うに困らず、ふっくらした星。
ちなみに、食べるのに困らないだけで、裕福とは限らないのですが、自然体であることを尊ぶ星なので、困窮すらも楽しんで、例えば大根の端なども喜んで食べることができたりする星でもあります。
富めるときも貧しいときも、
幸せな家庭を築く才能のある星。
また、子供が社会的な意味で落ちこぼれであったとしても、「うちの子が一番」と胸を張れたりもします。
なぜそれができるかといえば、子供のあるがままの姿を眺め、そこに他の人は気づかない魅力を見つけ、それを「伝える」こともまたできるからです。
鳳閣星は、そんなふうに他の人が気づかないようなことや知られていない情報を、世界に発信できる星でもあります。
そしてそこに加工がないため、会社の上司に信頼されやすいとか、記者やレポーターに向くなどともいわれます。
ちなみに、鳳閣星の正確さとのんびりとした雰囲気は組織の中で信頼を得やすい資質にもつながります。
※他の星とのバランスで鳳閣星をお持ちなのにピリピリしてしまう方は、周りに水性の星とか金性の星があります。
何らか対処を講じられると穏やかに過ごせます。
ありのままを観察できる思考は、モノゴトを偏りなく見つめる視点につながり、年齢による衰えや偏りがないので若い人とも仲良くできます。
さらに長寿の星でもあるので、余生は楽しいものになるはず。
これらとの裏返しで、
自由で伸びやかだけに散財の気質があり、食べ過ぎて太るとか、ギリギリの頑張りが効かないとか、応用に欠けるという側面もあるのですが、このあたりは、自分の特性を認識して得意な分野に力を傾けると良いように思います。
人生、すべてを手にすることはできないので、選択と集中が大事です。
とにもかくにもこうして眺めると、案外と鳳閣星こそ家庭の星っぽいなぁと思う次第です。
但し、自由に自然体でいられないような相手との結婚の場合、案外と離婚率が高いという面もあります。