結婚の関係とか男女の結びつきを示すもので「干合」というのがあります。
十干を諳んじられる人って現代日本にどれだけいるか分かりませんが、
「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」
のことです。
私は算命学を学び始めるまで、「甲乙丙丁」までしか諳んじられませんでしたが、これは本当に奥深いです。
その十干の神秘に干合というのがあります。
甲から5つ目までを並べ、
その横に己からの5つを並べてみると以下のようになります。
甲己
乙庚
丙辛
丁壬
戊癸
この隣り同士の干を干合の関係といいます。
これは男女の結びつきを象徴するもので、結婚運や結婚の時期を見るときにも使います。
出会ってなんだか無性に惹かれる相手というのは、日干同士が干合の関係にあることが多いと言われますし、
後天運でこの干合の関係にある干が巡るときは恋愛や結婚のムーブメントがきている時期とも言えます。
宿命に結婚相手を示す干合の星がない場合でも、後天運でその干が巡っている時期に結婚できたりもするものです。
男女の関係、結婚の結びつきを示すものなのに、それぞれの関係を良く見ると相剋の関係になっています。
男と女なので陰陽、だけど相剋です。
これは、結婚相手というのは自分にとって課題をクリアするための相手であるということを示しています。
結婚とは学びを得るためのもの、ということもできます。
ちなみに、この干合の関係を持つとお互いに変化します(己と庚だけは変わりませんが)。
甲と己は土性に(甲が戊、己はそのまま)、
乙と庚は金性に(乙が辛、庚はそのまま)、
丙と辛は水性に(丙が壬、辛が癸に)、
丁と壬は木性に(丁が乙、壬が甲に)、
戊と癸は火性に(戊が丙、癸が丁に)、
それぞれ変化します。
結婚したり、深い恋愛関係になると、それぞれ性質が変化するということ。
まだまだいろんな意味がありますが、
これだけでも干合ってとても興味深く面白いなぁと思います。