人間は自然と共生していきると穏やかに生きていけるものですが、
この「惹かれる自然」というのは人によって異なるそうです。
算命学ではそれを「導気」というのですが、
日干でその「導気」、自分の心が惹かれる場所というのが分かります。
例えば、戊であれば山が好きだし、壬であれば海が好きです。
丁であれば夜景の見える場所や温室のような「何かの目的のために明かりのある場所」、
辛であれば美しいものに囲まれた場所、など。
ちなみに、陽の干は神様の場所、大自然を示し、陰の干は人間の場所、人の手が加わった場所を示します。
「導気」というのは、日干を見るのですが、陰占全体を見ると、自分がどのような環境で光るかというのが分かります。
その場合、主人公(=自分)は日干で、月支は季節を示します。
それをベースに自分を構成する陰占の五行を一枚の絵にしていくと、それが自分の光る場所のヒントになります。
陰占が、陽の干ばかりのひとは自然を好み、人混みや街中はあまり得意ではない一方、陰干は人がいる場所、人の手が加わった場所を好む傾向にあります。
が、陽の干でも丙などは日の当たる場所であればどこでもよいかもしれませんし、
陰の干でも丁とか辛とかがあると、少し狭い範囲、言い換えれば「特別な場所」を志向するので、やはり人混みや街中は好きではないかもしれません。
算命学では、日干と月支が最も大切と言われますが、この絵を描くとそれがとても良くわかります。
なお、この「導気」は、逃げた人を探すときに使われるそうです。
人間が切羽詰まったときに向かう場所、でもあります。