先日、東側の星について若い頃の恋愛の好みを示す、ということを書きましたが、
この星は職場や自分が働く場所という意味もあります。
あるいは友達とか兄弟とかいう意味もまたあります。
算命学の星や位置、というのは本当に多面的な意味をもっているのですが、
実はさらに、「相互的な意味」も持っています。
例えば、
この職場の人たちの傾向を示す星は、
職場の人から見た自分の印象も示しています。
若い頃の恋人の傾向を示すとともに、
若い頃の恋人といるときの自分の在り方も示しています。
気づく人は気づくと思うのですが、
世の中は「鏡」になっているので、
こういう意味の現れ方になります。
「世の中は鏡」がそっくりそのまま算命学の理論のごく基本的なところにも現れているんです。
西側の星は、配偶者の星です。
そう書くと、「居心地の良い家庭」を担ってくれる人の傾向が分かるんですね、
と言われたりしますが、実は違います。
算命学で物を考えるときの視点として大事なのは、
なぜ算命学の命式にそれが現れる必要があるのか?ということです。
古代中国の一般庶民と知識層には、未来人と原始人くらいの隔たりがありました。
その知識層のための古代中国の軍略において、
配偶者はどの役な役割があったか?
ということを考える必要があります。
西の星は配偶者という意味の他に、側近とか秘書、自分をサポートしてくれる人、という意味があります。
軍隊なら参謀、会社なら副社長、課長なら課長代理みたいな感じです。
算命学における配偶者の役割というのは、
自分の宿命的な役割を果たしていく上でそれをサポートしてくれる人、という意味です。
よって、
それ以外の役目を期待しているなら、
あるいはそもそも宿命的な役割を果たす気がないなら、
配偶者の役割の星は必ずしも星通りではなかったりします。
これを「宿命から逸れる」ともいい、
算命学で命式を読んでも当たらない人というのはそういうタイプの人です。
星の相互的な意味を認識し、
自分の宿命を知りそれを生きること、
それが「運命の稼働」の秘訣です。