算命学を学んでいると「犠牲運」というワードに出会います。
ものすごく成功したりすると、代わりに誰かや何かが犠牲になる、といわれます。
例えば、松下幸之助は大成しましたが、裏腹に両親兄弟をことごとく亡くし、男の子にも恵まれませんでした。
算命学では、家系は樹であり、1つが伸びると他に犠牲が出ると考えます。
しかし、犠牲を出さない生き方、というのも実はあります。
人間の運のつかみ方には2通りあって、
1つはガツガツ働きかけていって運をもぎ取るようにつかむやり方、
もう1つは降ってくるものを静かに受けとめるつかみ方です。
前者の場合、もぎ取る反動で犠牲が生じますが、後者であれば自然な流れのプロセスの過程で「たまたま」受け取るものなので犠牲は発生しません。
とはいえ、後者の場合でも、
最初から降ってくるのを座って待っているだけではダメで、
ガツガツ力技で運をつかみに行った先で、静かに待つことが大事。
いわゆる「成功本」みたいな話ですが、
東洋思想的説明をすると、
動と静、行動と精神、陽と陰、
その一極二元を体現することで、犠牲なしに成功することができます。
転換点はどこかといえば、
「自分的にここが頂点」と思うところで抜くこと。
その時点で、「達観」ができているはずで、自分のあらゆることに「自信」が備わっています。
これらが完全に出来上がると、犠牲者を出さないで運をつかむ人になれます。
言い換えれば「次元の高い人」になる、ともいえます。