夫婦で活躍しようとすると、こういうことになるよね、というお話です。
夫婦というのはどちらかが支える側になることが大事だと算命学ではいわれます。
夫婦というのは一つの樹なので、2人して活躍しようとすると共倒れになります。
夫でも妻でも構いませんが、どちらかが活躍するならもう片方は支える側にまわるほうがよく、
そうすることで支えられる側の夫または妻が立派に世に出ていくことができます。
これは、一つの算命学における経験則のようなもので、命式を見ることなく答えるならそういう答えになります。
とはいえ、算命学を学ぶ者としてそれだけでは済ませられないので命式も確認してみました。
平たくいえば、この夫婦も東出さん夫婦と同じく「互いに理解が難しい夫婦」です。
互いに宿命中殺を持つ同座婚ではありますが、
2人とも、相手の中央の星を持っていないのでお互いを理解できません。
旦那さんは奥さんの西の星を持っていないので、彼女が望む旦那さんではなさそうです。
奥さんは一応北に旦那さんの星を持っているので、妻の忍耐あるいは理解の上に成り立つ夫婦ということなのかもしれません。
夫婦の力関係においては割と一致点があり、そこで救われている感じもあります。
陰占をみれば、
共通干支がてんこもり。
律音、納音、大半会、天剋地冲があり、これだけ揃えば互いに理解できない結婚であったとしても、それが打算の結婚であった感じはありません。
とはいえ、
丁寧にその位相法を追えば、旦那さんが確固たる自己を築けば奥さんの立場が安定するものの、奥さんの立場が安定すれば、それが旦那さんの立場や仕事を危うくする組み合わせ。
そして自分のアイデンティティと妻の仕事人としての在り方が競合するので、妻を同じ国会議員にしてしまうことで自分の存在が揺らぎます。
さらにいえば、旦那さんはダブル天剋地冲の大運中でもありますし。
そう考えると、この夫婦はやはり妻を活躍の場に引き出さないほうが良かったのだろうと思いますがいかがでしょうか。
行動領域は狭いながらに重複があるものの、さすがに共に国会議員として四六時中一緒にいると何かが崩れる感じもあります。
ちなみに、
この2人は共に上格寄りだと思うのですが、そもそもこういう人たちは政治の端っこであれこれ清く正しく尽力するには向くかもしれないものの、
中枢近くの魑魅魍魎がうずまくドロドロとした世界で、不正もうまく飲み込んで邁進するのはちょっと難しそうでもあります。
こうして眺めてみると、総合的にみたとしても、今回の件は当然の帰結であるのかもしれません。
※命式はiPhoneアプリで出しました。