・1人の神様は1人の個人を守るのではなく、1家族(一族)を守る。どんなに素晴らしい星の下に生まれようとも、一神護複の法によって不運の人生になる人もいれば大した星を持つことなく生まれても、一家一族を守護している神が味方すれば世になす人物が育つ。
・算命学では、人間個人の生まれ星を重要視せず、単なる神への入り口としてその奥に一族一家を支配している神の法則を捉えることに重点を置き、さらに一つの民族国家を支配する法則を知るための技術を生み出している。(よって、帝王王族以外には広まらなかった。変形解釈されたものが四柱推命。)
・それぞれの世界と世界は同化せず、境目がある。
・六十干支は十二支(時間)が主、十干(空間)が従として構成され、この2つが連結している。
・空間のみには意味はなく、空間を移動する時間にこそ人間にとっては意味がある。
・人間の生命が有限だからこそ人生に役割があり、無限であれば役割は生まれない。
・古代東洋人は、空間現象を有物的なもののみならず、人間同士の心の問題も空間現象としてとらえていた。結婚、親子、敵味方など。よって、暦は時間が主、空間が従として共にある必要がある。
・古代においては厳しい自然を前に生き残るためには徹底した合理性がなければ存在することもできなかった。
・気学は、地上か動かず時間というある種の気(エネルギー)が流れ去っている、という考え方から生まれた。
・時間を主体として活動する現代人、時間を空間の移動の副産物としてとらえた古代東洋人。
・古代東洋人は時間の過去と未来、共に方向方位を所有していると考えた。未来へ向かう時間を東方、過ぎ去った過去の時間を西方。
※算命学は徹頭徹尾殷代の思考がベースにあり、周代以降は補足である。
・西洋は事実から思想が生まれ、東洋は思想から事実が生まれている。
・理想の範囲が大きい人ほど苦しみが大きく、理想の範囲が小さい人ほど苦しみは小さい。自己の理想を有限の肉体でいかに達成し限られた肉体でいかに理想に近づくかが課題。
・天体の事象と地上の事象は相似関係にある。
・古代東洋人のいう礼儀とは、人間の伝達力をもって神の意志を表現すること。その礼を忘れると神を怒らせると考えた。
・人間の霊魂とはよみがえった時間である。
・人間としては万人同格であるが、今生の役目において上下が生まれる。