金烏玉兎庵

北鎌倉にて「40歳前後の骨折」を検証しました

本日は、北鎌倉まで名式を拝見させて頂きに行ってまいりました。

普段は自宅かサロンかいずれかで拝見するのですが、彼女はリハビリ中だったので私の方から出向いた次第。おかげで北鎌倉の美しい紅白梅を堪能できました。

伺ったのは、先日、

『この40歳前後の骨折というのは、何か軌道修正を促すためのもの、あるいは既に着手している軌道修正を確たるものにするためのもの…なのではないかと思うのですがどうでしょう。』

と書いたことについてお申し出を頂いたからです。

彼女は公務員をされているのですが、とても感じがよく気持ちの良い人で、素敵な住まいを自分らしく設えて、様々な創作活動もしている魅力的な人なので、私も彼女が昨年末にかなり大きな骨折をしたと聞いて少し気になっていました。…ので、いの一番にこちらから赴いた次第。

しかし命式を拝見して、割とはっきり納得しました。

というのも、彼女は星図の多くが火性の星で構成されているみなし八相局(食局)の人。そして官殺なし。

さらにいえば、ルールの世界で生きるより、自分のルールを作るほうが向く方で、活動領域も実働の世界になく、こうした要素からはとても公務員とは思えません。

大義や正義のために自分を殺して生きる宮仕えよりも、自分の感性に従って様々に美しいものを構築し表現していくほうが向く人ですし、そもそも3つ以上同質五行があるような人は、「ふつう」とか「平均」を生きるべき人ではないようにも思います。

なかでも彼女の食局は他の五行の八相局と比べてもとても知能指数が高く完璧主義の傾向が強い分、それを適切な役割(芸術家とか哲学者とか)で確り消化することが望まれます。

さらにいえば、後天運(タイミング)を見ても東方の納音を超え、さらに中央も数年前に納音を超えたところなので、進気の流れが強く出て、より宿命の生き方(=表現の道)に向かうことが促されている印象もあります。

なお、ここまで未消化という観点で書きましたが、彼女は全く宿命を未消化だったわけではありません。

天中殺の役割や宿命中殺はきっちり消化されていますし、従星の役割も順当に果たしておられます。

また、食局のほうも、本業ではないですが、いくつかの創作活動において活躍しておられます。(火性の星が複数あると、複数の創作を並行して行えますね)

とりわけ数年前に中央納音を超えて以降は絵画の創作活動を精力的に開始され、習い始めて何年も経たないうちに個展を開かれるほどの活躍ぶり。

このあたりはみなし八相局のような偏りのある星図の方が、本来の宿命の道に向かうと飛ぶ鳥を落とす勢いで邁進するといわれるその証左のようであるように思いました。

ではなぜ骨折したのか?

なお、事前に私が「40代前後の骨折」の原因として想定していた算命学的な原因は以下の5つです。

①星図の要素を消化しない生き方

②陰占の命式に合法と散法が同居

③既に何らか本来の道に気付きつつそれを素通りしているところへの促し的な意味

④天中殺前のお知らせ

⑤家など大きな有形のものを得たのにそれに見合う徳を詰めていない

彼女の場合、④⑤は該当しません。②は該当、彼女は対冲殺や害のような散法はないのですが、複数の合法と一つの散法との同居があるのでこれも一つ原因として考えられそう。①は上記のとおり。

で、結論をいえば③が最も大きな原因なのではないかと思いました。

なんとなくですが、「まったく宿命から逸れている」ような人は恐らく骨折しても気付きません。

気づくのは、「何か気になる」ことがある人で、骨折によってその「何か気になる」ことがくっきりする、ということなのではないか?

何か気づくチャンスがある人が骨折という「きっかけ」を得ることができるのではないか?

彼女の場合でいえば、既に感覚としては認識していながらそれが自分にとって「大切なもの」という確信に至っていなかった「創造」「芸術」への道について、「それは自分にとってとても大切なもの」だという確たる認識を促すための骨折だったのではないかと感じました。

ちなみに、これは彼女が「公務員を辞めるべき」ということとは必ずしも同義ではありません。

みなし八相局(食局)のような人は、当然「世のため人のため市民のため組織のため」よりも「自分を表現する」「自分のビジョンを伝える」ことのほうが大事です。

しかし、公務員の仕事としてそれをすることも出来ます。

「公務員=公僕、組織のために仕える」というのがオーソドックスな捉え方ではありますが、今日日公務員もいろいろな役割があり個性ある人も集まっているので、公務員という仕事の中でも「表現する」「ビジョンを伝える」役割は果たせます。

つまるところ、公務員として働くにしてもそういう「自分の才能を生かすという意識を促す」「自分の役割についての確信を促す」、ということのための骨折だったのではないだろうかと考えたのですがいかがでしょうか。

余談ですが、先に挙げた5つの仮説は自分の骨折を前提に原因分析をした仮説です。

そして、私も算命学を「なんとなく」学び始めて数ヶ月後に骨折し、それを契機として学びを深めるようになりました。

骨折は、「学びを深める=仕事への関わり方を変える」きっかけになったと思います。

引き続き、検証を重ねようと思います。

※その方が描かれた美しい水彩画。

そして、昨日ハーブティーについて書いたばかりのところで鎌倉のハーブティー🌿もお土産に頂きました✨ありがとうございます♩

Posted from SLPRO X for iPhone.

モバイルバージョンを終了