2度目のアカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞されたカズ・ヒロさんについて考えていました。
Wikipediaによると2019年3月に日本国籍を捨て、アメリカ国籍を取得されたそうです。
気になって命式を拝見してみたら、年運で見れば中央納音の年に「日本の心」を捨ててアメリカへ。そして西方律音の年に立場を盤石にする今回の受賞は納得感があります。
但し、この人は南北に玉堂星、2個の玉堂星はアフガニスタンで銃弾に倒れた中村哲医師と同様で、玉堂星のある人が日本を離れるのはあまり良いことにはならないといわれます。
少し前に、自然法の市来先生がプロテニスプレイヤーの大坂なおみさんについて「玉堂星があるから日本国籍のままの方が良い」というようなことをおっしゃっていました。(大坂なおみさんの玉堂星は28元にあります)
そんなことを思い返しつつ、「彼は日本を捨ててはいけなかったのではないか?」と、少しドキドキしながらよく見れば、カズ・ヒロさんの玉堂星のうちの一つは中殺されており、玉堂星の「常識的で理性的な大人のあり方」「伝統的な知恵」が、枠を超え、コントロールを失って、日本の「ふつうで当たり前の世界」の普通の人には理解されるのが難しい人のよう。
つまり、日本の枠🇯🇵を超えて海外で能力を発揮し活躍して認められるのは玉堂星中殺、生月中殺の宿命が最大発揮された結果ということなのかもしれません。
それを予告するかのように大運の初旬は龍高星。
また、特殊メイクは独学で学ばれたそうですが、玉堂星が中殺されると、普通の玉堂星が正統な先生を必要とするのとは異なり、「自分が正統だと信じる壮大な師」、個々の人間ではなくより壮大な世界におけるあらゆるものに師の姿を見るような学び方になるのだろうと思います。
昨日、牽牛星中殺について「中殺された牽牛星は「壮大な大義」を必要とするということを書きましたが、それと同様に、中殺された玉堂星は「壮大な師匠」を必要とするのではないか?と考えましたがいかがでしょうか。
本来、正統な学びの世界の星である玉堂星は、その範疇を守ることもまたその星の姿ですが、中殺された場合、その範疇を超え、しばしば「学問」という世界すらも超えてしまうために旧態依然とした社会においては亜流、さらにいえば異端者と呼ばれることさえあります。
しかし一方で、その枠を超えることで発揮できる創造性というのがあり、そうした異彩を放つ姿によってより広い世界の人々からは拍手喝采を持って迎えられたりもします。
カズ・ヒロさんは、「日本の経験が受賞に生きたか」と問われて、「日本の文化が嫌になってしまったし、夢をかなえるのが難しいからアメリカ人になった」と言ったそうですが、こうして命式を眺めてみると、それは嘘偽らざる本心であったのだろうと感じられます。
そう考えると、この方が、その命式にもつ中殺という壮大な世界観と一致した環境を得て、活躍に向かうことができて良かったな、と思います。
…とはいえ「玉堂星」です。
「中殺された玉堂星は日本を離れて(国籍を捨てて)成功する」と断じることはまだ出来ません。
大運に干合がてんこ盛りの時期のことなので、「気の迷い」なんてこともありはしないか?とも思いますし(天干は全部変化しない干ですが)、初旬の星(龍高星)も本質的に「自分の星」ではないので、海外への移住は少し違和感があります。
よって、応援しつつも慎重に今後の動向を見守ろうと思います。
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