私は普段から身近な人にもよく算命学の話をしているのですが、先日友人が、
「中心の星しか見てなかった」
と言っていて、それはもったいない‥と思ったので、改めて星の位置の意味合いを書いておこうと思います。
星図は以下のような形で示されますが、
このうち、才能や生きる上での本能として見ていくのは①〜⑤の星になります。
◎①●
②③④
●⑤●
●の部分も「〜星」とついていますが、これはナンバリングした①〜⑤の星の才能を発揮するときの強弱を示すものなので、本日は触れません。
さて、それぞれの番号の位置の意味はいろいろとあるのですが、本日は初心者向けということでシンプルに書きます。
①は生きる上での人生哲学となる星です。
若い頃は人生哲学はなかなか定まらないものですが、歳を重ね、40代を過ぎ50代くらいになると、この星の示す在り方が、自分の生きる上での哲学となっていきます。
たとえば①が、
貫索星なら独立志向、
石門星なら協調性、
鳳閣星ならのんびり自然体、
調舒星なら孤高の完璧主義、
禄存星なら優しさと人助け(による人心の掌握)、
司禄星なら現実確実、
車騎星なら徹底的な行動、
牽牛星なら責任感、
龍高星なら改革改良、
玉堂星なら正統ものの継承、
‥が、人生を渡っていく上での指針、拠り所となっていきます。
②の星は個人的な世界、家庭や信頼できる人たちに向ける顔です。
上記のキーワードをもって身内や家族、自分を支えてくれる人に対峙していくことで良好となります。
③の星は自分の本心です。
上記のキーワードが自分という人間を形作っていきます。
④は社会に向ける顔です。
社会とは、仕事関係者や友人などです。
上記のキーワードで社会に対峙することが人生を良好なものとします。
なお、「お金を稼ぐ」とか「出世する」ということを目指す場合は、この④の場所にある星を意識することでうまくいきます。
例えば④の星が禄存星であった場合、
禄存星のキーワードは上記によれば、
「優しさと人助け(による人心の掌握)」
なので、仕事関係者や友人などに親切にし、まわ彼らを相手に人助けをすることで、彼らの心を掴むこと。
それが社会での活躍や収入につながるということです。
⑤の星は自分の夢や希望です。
上記のキーワードに連なることが自分の夢や希望につながるということです。
例えば⑤の星が龍高星なら、そのキーワードは上記のよれば「改革改良」なので、既存のものをより良くしていくことにワクワクし、それを実現することが夢であり、希望が叶うことにつながります。
あるいは、⑤の星が車騎星なら、そのキーワードは「徹底的な行動」なので、フィールドワークを徹底的にすることが夢の実現につながる、ということになります。
以上、多少シンプル過ぎるかもしれませんが、全体観をつかむには、まずはこれくらいシンプルな方が良いだろうと思います。
それだけで終わっては少し物足りないと思われる方へ補足をいくつか書いておきます。
⑴それぞれの番号はまわりの人と結びつけることで開運キーマンを探すこともできます。
①は親や目上、上司
②は配偶者や信頼できる人
③は自分
④は仕事関係者や友達
⑤は子供や目下
‥を示しますが、それぞれ、番号の場所の性質を持つ人を選んで付き合うと開運に向かうことができます。
例えば、
①が鳳閣星なら、目上の場所に鳳閣星、
また鳳閣星のキーワードは上記によれば「のんびり自然体」なので、
のんびり自然体な目上や上司との関係を大事にすると良いですよ、ということです。
また、③は自分の星ですが、これは自分自身が③の星の要素を備えることで開運に向かうということです。
例えば、③の星が石門星なら、石門星のキーワードは上記によれば「協調性」なので、協調性をもって生きることが開運につながります。
⑵②の星(西の星)は形になっていくもの、財産として残っていくものでもあります。
よって、生まれてきた意味、自分が生まれてきたことの証としてこの世に残していくものを示す星ともいえます。
よって、何かカタチとして作る場合には、この星の意味にまつわる何かを残していくことを目指すとスムーズですし、それが宿命の消化にもなります。
例えば②の星が調舒星なら、調舒星のキーワードは上記によれば「孤高の完璧主義」なので、
孤高に完璧に何かを作っていくことが合っているということになります。