根拠のない自信
というのを売りにする就活生というのがいます。
私が就職活動をしていた時代は商社と都銀が人気業種で、それぞれを目指す就活生が、
「商社の会」「バンカーの会」などの就活サークルのようなものを作って活動していました。
そしてそういうところで幅をきかせていたのはその「根拠のない自信」を売りにする学生。
私は中身や裏付けのない自信というのに懐疑的だったのでナンダソレと思っていましたが、
実際の就活戦線ではそういう「根拠のない自信」というのがウケたりもしていて、そこそこ押し出しの強い「根拠のない自信」の所有者たちは、一応商社、都銀と名のつくところに就職していきました。
(当時はまだ総合商社が9つあり、都銀も10行くらいありましたから、それなりにハードルは低かったのかも)
そうしてみると、「根拠のない自信」というのもあながち効果のないものでもなく、ある程度通用するものだったのだなぁと思います。
とはいえ、
その「根拠のない自信」というのを40代で掲げては、おそらく失笑をかうばかりではないかと思いますがいかがでしょう。
算命学では30歳で人生を折り返すと考えます。
自分の知らないやったことのない世界に向かう30年、
そこから折り返して30歳からは、
それまで知り、経験してきたものの中から自分に合ったモノや分野を選び取っていくのがあるべき在り方と考えます。
だとしたら、
40代の自信というのは根拠を備え、
40代の選択というのは裏付けがあって然るべきものであります。
人はそれぞれ歩み方があり、
20代から一つの仕事に邁進してきた人もいれば、
20代、30代で何度も転職した人もいます。
あるいは、20代から30代を専業主婦で過ごした人や、
その期間に世界を放浪した人もいて、
その人生は決して一様ではないわけですが、
そうだとしても、
それぞれの時間を生きていれば、
そこには何かの経験があり、何かの気づきがあり、何かの学びがあるはずで、
それらがその人を構成する重要な要素になっている、
その人の考えや行動を決める重要な一部になっているわけです。
それなら、
次にする選択、
次に目指す目的地、
次に取り組む仕事というのは、
そこに必ず背景があり、
そういう背景をもって選ぶなら、
それは当然に「自信」を備えているべきであろうと思います。
それを「自信」と呼べないなら、
「自信」と呼べる方法を、
「自信」と呼ぶための視点や観点を、
見つけるべきであろうと思います。
「私には何にもありません」とか、
「私は家から出たこともなく」とか、
そういう人がときどきいますが、そういう人は是非自分がその「何にもない」と思っている10年か、20年か、あるいは30年か、
その期間にやってきたことを、ライフノート一冊(100枚200ページ)使って書き出して、
さらにもう一冊、やりたいことややれることを脂汗が出てくるまで絞り出してでも書き出してみることをお勧めします。
息だけ吸って生きてました。
という人でも、10年あれば全く何も考えなかったなんてことはないはずです。
自信のない方はノート2冊で振り返りとやりたいことやれることを書き出して自信を見つけてみてくださいませ。
「根拠のない自信」のある方は、ノート1冊使って是非自信の根拠を探してみてくださいませ。
何故こんなことを書いているかといえば、ブログに気になるコメントがあったからです。
バタバタしていて今日は返信できませんが、明日中には返信しますのでよろしくお願いいたします。
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