金烏玉兎庵

人間関係や組織におけるこわい話

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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人間関係や組織におけるのこわい話を書きます。
閲覧ご注意くださいませ。

先日、人間は「常に毎瞬、成長に向かうものである」ということを書きましたが、
これをざっくり分類すると、世の中には(組織には)、

A.常に毎瞬、成長に向かう意欲を持っている人
B.成長に興味がなく(成長に向かう能力がなく)どこにも行きたくない人、行けない人
C.他人を利用して膨れ上がって成長に向かい、より大きな成長を目指す人

…というのがいます。

ちなみにこの中で、
Aさんというのはわりとすぐに分かります。
たいていは見ているだけで大体分かる。
気と行動が一致していて、本来生きる道にいるのでキラキラしているのですぐ分かります。

Bさんというのは、たいてい体裁を取り繕う(ウソをつく)ので直ぐには分かりません。
「成長に興味がある、意欲がある」と口ではいうので、その瞬間はちょっと分からないことがある。
けれど、何年か眺めていれば100%分かります。
なぜなら、変化がないからです。

Cさんというのは、Aさん的な顔をすることもBさん的な顔をすることもあります。
Cさんというのは戦略的に(多くは仕事のために)その人間関係に入ってきている人で、いってみればAさんもBさんも取り込みたい人です。
とはいえ、Aさんたちはそういうズルさを嫌ってか、警戒してかは別にして、Cさんとは距離を保って付き合います。
よってCさんは主にBさんたちをターゲットにして取り込み活動をします。

なお、言うまでもないですが、一番健やかなのはAさんたちです。
自分の道を揺るぎなく進んでいる人。
そして、まわりには「常に、毎瞬成長に向かっている人」に囲まれています。

Bさんたちは、
例えば「○○しよう!」と成長に向かう発言はしますが、やり方を教えてあげても聞く耳を持たず、ただ「○○しよう!」と盛り上がっているだけでいっこうに前進しないとか、
安易で派手な快楽(ライブで盛り上がるとかフォトジェニックな旅行をするとか)にばかりエネルギーを投じる傾向にあります。

Cさんたちは、なんとなくズルそうに見えますが、実際のところそれを「役割」としている人たちなので、こういう人も必要です。
どういう役割かといえば、Bさんたちを「活用する」という役割です。
多くの場合、BさんたちというのはCさんたちの肥料になるわけですが、無益に過ごすよりは肥料になった方が有効です。

Bさんたちというのは、
何かに乗っかるだけの人、
頭が悪いとは言わないものの、多少思考力に欠けるというか、全体観をもって思考することができにくいことによって、
流行とか組織のプロパガンダに浅い考えで乗っかってしまう人たちです。

世の中、害がない人っていますが、
Bさんというのは多くの場合、害がないのですが、害がないだけに肥料になってる人がけっこういる気がします。

なお、ある意味では、

このAさん、Bさん、Cさんというのは、
どんな集団、どんな組織にもいて、
それぞれにそれぞれの存在の意義役割を自動的に果たしています。

Aさんの生き方が一番健やかですがプラスマイナスゼロ、いってみれば中庸の在り方といえます。
(「中庸」の概念もいろいろですが)

Bさんはマイナス、Cさんにはプラスがあります。
Bさんが実のところ苦しいのはいうまでもありませんが、
Cさんというのも、他人のエネルギーを取り込むことで本質的な力量を超えているので、それをコントロールするのにエネルギーを要するという意味では負担があります。

Cさんというのは、組織でいえば中間管理職のようなもので、
そういう過大なエネルギーを取り込みコントロールするのは、責任がのしかかり力量を要します。

Aさん、Bさん、Cさんというのは、
それぞれに同じカテゴリの人としか本質的には仲良くなることができません。

AさんとBさんが仲良くなることが難しいのはもちろん、
BさんとCさん、AさんとCさんというのも、表面的には一緒にいたり仲良くしているように見えたりするのですが、
それぞれにそれぞれの役割を生きているので、実際のところは相入れることが難しい関係です。
とはいえ、ある面でAさん、Bさん、Cさんはそれぞれの役割を果たす結果、差し引きゼロになるので問題はありません。

取り分け、BさんとCさんはある面では共依存の関係なので、他人がとやかくいうことではありません。

よって気をつけなければならないのはAさんです。
BさんがAのお面👺をかぶってAさんに近づいてきたときに、それが「Bさんだ!」と気づく必要があるということ、
そしてAさんをBさんのように扱おうとするCさんに対する警戒を、Aさんが緩めないことが必要だろうと思います。

繰り返しになりますが、
これはどんな集団、どんな組織にもある構図。
知っておくことで、思わぬ状況に引き込まれるのを避けることができるだろうと思います。

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