金烏玉兎庵

私の大義と野望

昨日、ご相談を承った方から、
「あまり積極的に相談を受け付けないのはなぜですか?」
という質問をいただきました。

これは明確で、私は「算命学を学ぶこと」「深めること」のプロセスにいるので、基本的には勉強のインプットとアウトプットを優先しているためです。

もちろん、実際の命式を拝見することで得られる知見、理解というのもあり、
事前に命式を様々な角度から検証して質問や相談に備え、
事後に改めて復習して見直す、
…ということは、立体的な理解にもつながり、実りのある学びとなります。

けれど、それなりに時間も労力も、そして集中も要するので、実際の「ご相談」に割くことができる時間はそれほどありません。
よって、積極的に相談の募集をしていません。

そもそもですが、命式を見る、というのはけっこう気力・体力を使います。
世の中には、一日に何人も観ることができる鑑定士の方もおられますが、
私の場合は、基本的に一日一名まで、多くても二人ですが、一週間のうちで一日二人拝見することは一回あるかないかです。

実際の商業ベースに乗せようとすれば、多分それではとてもやっていけないのですが、
現時点で私は商業ベースで考えているわけではなく、
業としてではなく、学びの一環としてそれをやっているので、
そんな感じでやっています。

ちなみに、
「学びの一環」なら無料でも良いのでは?
と、思われる方もいると思うのですが、
僭越ながら、私が観ることができる内容よりもはるかに薄い内容で業とされている方が山ほどいて、
「無料・低価格」に群がる方々が驚くほどいて、
私自身の豊かな時間、学びを深める時間を確保したい、
…ということの三つについて考えた結果、有料としている次第です。

なお、最近、ご相談と命式表の価格を改定して、サークルの価格を維持したのは、
私にとってはサークルへのアウトプット(そしてそれに対して頂くレスポンスや指摘の質)がとても貴重なものであり、大切だからです。
サークルは、まだ初心者の方もおられるようなのですが、
皆さま、それなりの覚悟と思いをもって参加されているので、質問一つ、反応一つに学びがあります。
ありがとうございます。

多分、業として「稼ぐ」ということに特化するなら、初心者の方を山ほど受け付けたほうが効率的です。
算命学の入り口に立つ人数のほうが、それを深めていく人よりも多いですし、
そもそも初心者の方からは厳しい指摘や反論がでることもないので、ラクである面もあります。

しかし、学びを深める、ということにフォーカスする場合には、
算命学を深めていきたいという思いを真摯に抱いている人たちを選りすぐって場をつくる必要がありました。
それがnoteのサークルです。

ブログを開始したときの最初の投稿にも書いたのですが、私には野望があります。
それは、明治、大正、昭和の頃までは、日常的・事業的・政治的、あらゆる局面で使われてきた東洋思想の復権です。
日本人の中に、再びこうした東洋の智慧を活用する人が増えていくといいな、という思いがあります。

そのために、まず自分が理解し活用すること。
その活用について発信するのがブログであり、その学びを紹介し、深める場がサークルです。

東洋思想を深めることの先で、現代の日本において東洋思想の使い手が増えていくことに貢献できるといいな、という思いがあります。
それが、私にとっての大義であり、中殺された牽牛星の道であろうと考えています。

※中殺された牽牛星については、これまで何度か書いていますので、気になる方はブログ内検索にてご覧くださいませ。

モバイルバージョンを終了