緒方貞子さん。
外務大臣の職を二度も固辞されていたそうですが、
寅卯天中殺ながら生年中殺のあること人は、
犬養毅元首相を曽祖父に持つ政治家家系にあって政治家にならなかったことは賢明であり、
政治家の道ではなかったからこそ若年期から晩年に至るまで活躍されたのだろうと思います。
緒方貞子さんの命式はとても恵まれています。
星図には五行が揃い、その位置がほぼ自然の気の流れの通りであるので、自然と社会とのバランスを保ちながら活躍に向かうことができました。
また、主星が龍高星でいらっしゃるのですが、
幼少期から海外に育ち、大学・大学院も海外に学ばれた龍高星をキラキラと光らせたことはその後の人生の発展を大きく助けただろうと思います。
なお、星図に五行が揃う場合、なかなか「自分の道」をこれと定めるのが難しい傾向にあるのですが、
家庭環境やその血筋から、まわりの助言や後押しを得て活躍の場に出会うことができたのは、本人の努力や能力もさることながら、それを超えた家系の恩徳だったのかもしれません。
陰占では東が対冲、西が半会の人。
一般的にこういう命式の人は社会に参画していくよりも家庭にある方が向きます。
社会に出れば衝突する一方、家庭にあっては異次元融合の発展を見ることができるからです。
ではなぜ緒方さんが社会に参画して長きにわたり活躍できたかといえば、
生家を離れ、海外に向かい、
一貫して自分の意思やエゴでその選択をしたのではなくまわりの助言や後押し、要請を受けてそれらの進学をし、役割を得てきたからです。
命式に対冲がある場合、
生家を出ること、海外に出ること、
そして自分の意思やエゴで物事を成すのではなく人に従い人のために生きることでその宿命が陽転します。
有力な政治家の家では算命学をはじめとする占術を日常的に活用したといわれますが、
もしかしたらこの人もそういう教育を受けていたのかな?という気もします。