金烏玉兎庵

政治家と東の星

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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先日、
東に車騎星がある人がリーダーになると国が乱れる、
ということを書きましたら、
東に車騎星がある政治家さんからどのような役割であれば自分は活躍できるのか?
という質問を頂きました。
お読みいただきありがとうございます。

 

車騎星は、調舒星、龍高星と並んで三大奇星といわれる星で、
これらの星を持つ人には常識が通用しません。

 

本人は「常識的」だと思っていても、
まわりから見ると、
ちょっとtoo muchだよね、とか、
何を考えてるか分からないよね、とか、
ちょっと過激すぎるよね、みたいにいわれる傾向にあります。

 

よって、
これらの星を東に持つ人が、
平和な時代、
穏やかに人々が満足している社会においてトップに立つと国が乱れます。

 

しかし、
例えばものすごく不景気な時代とか、
組織の構造改革が必要な時代とか、
不正癒着が横行してどうしようもない時代とか、
そういう「何かを変えなければならない」ような時代においてその組織のトップに立つと、こういう三大奇星の人たちが俄然大活躍をします。

 

三大奇星は既存のやり方を取らない、
世の中をひっくり返してしまう星なので、
既存のスタイルに世の中が満足している時にこういう人たちが主導権を取るとみんなが困るわけですが、
何かを変えていかなければならないような不穏な時代であれば、
そういう在り方が世の中の役に立ちます。

 

例えば地方議員であれば、
財政が安定しているような自治体ではなく財政が困窮している自治体とか、
大きな課題を抱えて膠着しているような自治体において活躍することができます。

 

そうでなければ、
トラブルメーカーになるか、
飼い慣らされた猫のように役割を果たせない、というようなことになりがちです。

 

ちなみに、
安定した時代に活躍する政治家というのは、
東に玉堂星があるということを先日書きましたが、
他には司禄星、牽牛星なども既存のやり方を踏襲するので安定的に活躍することができます。

 

政治家の方に限らず、
そうした自分の役割を発揮できる環境を選ぶと生き生きと活躍することができるだろうと思います。

 

但し、
政治家のような職業の場合、
こうしたことを自分で意識して選んでいけることは稀でもあります。
というのも、政治家というのは自分がその職業を選んでいるようでいてその実、人に選ばれてその職業に就いているからです。

 

つまるところ、
役割を果たせない環境で選ばれる政治家というのは役割を果たすべきではない政治家であるともいえます。

 

また、別の角度から見れば、
そうした政治家を選ぶのはそのときの国なり自治体なりのが役割を果たさない政治家を求めているという見方もできます。
繁栄の中に膠着が見られ、何か変化を求める機運があればそうした政治家を選ぶのが必然です。

 

国が傾いているときは、
混乱をもたらす運を持つ人がリーダーになるといわれます。
例えばその人が天中殺のときにリーダーに選ばれてしまう国や自治体というのは何か混乱や衰退の芽を内包しているものでもあります。

 

座位というのがありますが、
政治家というのは個人という小さな運よりさらに大きな半径の運に包まれます。
大衆の集合的想念による運の中に身を置く立場なので、本人の意向だけで何かを変えたり意図的に選んだりできるものでもない、ともいえます。

 

ではどうすればいいか?
といえば、
結局のところ身を謹んで徳を積み、そうした大きな運の中での身の処し方を学んでいくしかないように思います。

政治家とは大衆とともにあるべきものなので、当然といえば当然です。

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