金烏玉兎庵

東洋思想的発想のススメ

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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※算命学を勉強している人向けの内容です。

「赤」というのは「明るい」からきているそうで、
実際、五行でいうところの「赤」というのは南方を示し、その示すところは明るさがあります。
「黒」というのは「暗い」からきていて、
実際、五行でいうところの「黒」というのは北方を示し、その示すところは暗さがあります。

そう書くと、そうだよね、と思うのですが、
例えば調舒星などは「孤独」の意味もあるのでなんとなく、現代人としては「暗い」印象を持ってしまったりしますね。
一方、龍高星などは「改良・改革」あるいは「放浪」などの意味がありますが、このあたり、現代に生きていると「明るい」印象をもったりします。

けれど実際のところ、
調舒星というのは明るさがあり、そこから考えると、調舒星の「孤独」というのは、ちっとも暗く陰湿なものではないのだろうと思います。
孤独って、それが好きな人にとってはものすごく底抜けに明るいものであったりしますし、
龍高星にはどす黒さのようなものがあって、そう考えると、龍高星の「改良・改革」あるいは「放浪」というのは、決して現代に観られるようなクリアですっきりとしたものではないのだと思います。
本質的な改良とか改革というのは、忍耐の先においてどす黒いことの積み重ねによって成るものですし、放浪にしても、その本質は気軽なものではないだろうと思います。

あるいは、
東方といえば木性で、木性といえば貫索星・石門星という守備の星、
一方、西方といえば金性で、金性といえば車騎星・牽牛星という攻撃の星なわけですが、
これをもって現代に生きていると、
守備というのは受動的であり、攻撃というのは能動的であるという印象を持つものですけれど、

貫索星・石門星の木性は、東方で、それは確かに守備の場所ですけれど、その東方というのは現実のスタートの場所でもあるわけで、
そう考えれば、「守備」というのはスタートにおいて必要な、能動的なものであることが分かります。
一方、車騎星・牽牛星の金性は、西方で、それは確かに攻撃の場所ですけれど、その西方というのは現実のゴールの場所でもあるわけで、
そう考えれば、「攻撃」というのはゴールにおいて必要な、受動的なものであることが分かりますね。

このところ、算命学を勉強しはじめたけれど、難しくて分かりません、というご相談をいただくことが重なっているのですが、
算命学の難しさというのは、そういう、現代と古代の感覚のギャップがあることによるのではないかと思います。
あるいは、西洋文化的思考と東洋文化的思考のギャップと言ってもいいかもしれません。

現代の感覚と古代の感覚、
あるいは、西洋文化的思考と東洋文化的思考というのは、ほぼすべてのおいて真逆になっています。

例えば、文字の書き方一つとっても、
西洋文化圏は左から右(横書き)、東洋文化圏は右から左(縦書き)ですね。

算命学というのは、西洋思想的発想では理解するのが難しい学問です。
十大主星の意味を学んで組み合わせて…というような、カタチだけを覚えて勝手に組み合わせるなら西洋的発想でもできるかもしれませんが、
そこから意味を読み取っていく、読み解いていく、ということをしようとするならば、東洋思想的発想なしには不可能と思います。

では、その東洋思想的発想をどう身に着けるか?ですが、
私自身、まだ途上にあるので「これ!」と明確に言えるわけではないものの、
それでも強いて挙げるなら「その文化に触れ続ける」「その文化を生きてみる」「その文化を生活してみる」ということだろうと思います。

少なくとも私は、毎日せっせと東洋思想を勉強し、それをせっせとブログやらnoteやらに書きながら、
あるいは日々、方位取りやら漢方・薬膳を意識した生活を送りながら、
ちょっとずつ「古代東洋の発想」に近づきつつある感じがあります、まだまだですが。

これについて、
「そんな古代の発想をこの現代において覚える暇もないし手間もかけられない」ということを思う人もいると思うのですが、
案外と、その「古代の発想」こそに本質があったりするもので、それにより明確になるもの、ラクになるもの、というのが確かにあります。

私自身の感覚でいえば、「いろんなことがクリアになった」という感じはまちがいなくありますし、
西洋的な直線思考ではなく、東洋的な循環思考を得ることで、豊かさを感じられるようになるのは間違いないように思います。

よって、もし意見を訊かれたら、私は全力で「万難を排して東洋思想的発想を身につけましょう!」と答えます。
日々書き連ねていることが、そういう「東洋思想的発想」に役立つ一助となるよう、
「東洋思想的発想」とは何か?をきちんと伝えることができるよう、研鑽を重ねて参ろうと思っています。

7月四週目のマガジンを公開しました📚
https://note.com/kinugyokutoan/m/md9cadde6118c

日付をつけていますが、
これはサークル内へ投稿したときの日付で、サークルに加入された場合にサークル内で該当する投稿を探しやすいように付しておくことにした次第です。

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