世の中には、
何をするにしても確実に結果を残していきたいタイプの人と、
確実な結果よりもみんなで仲良くすることが大事なタイプの人というのがいます。
その二つ、両立できないの?
と、思われる方もいると思いますが、
両立はできるものの、
結果に拘れば「みんなと仲良く」は遠のき、
「みんなと仲良く」に拘れば結果が遠のく、
…という傾向にあります。
これを別の言い方でいえば、
「みんなで仲良く」のタイプの人は人生を緩やかに歩み、
結果にこだわるタイプな人は人生が急進的な感じになります。
これらは、どちらが良くてどちらが悪い、ということではもちろんありません。
「みんなで仲良く」の人が活躍できる環境もあれば、
結果に拘るタイプの人が活躍できる環境もあるわけで、
それぞれフィールドが違うだけのこと。
但し、自分のタイプを履き違えると、
つまり、
「みんなで仲良く」タイプの人が結果に拘ろうとしたり、
結果にこだわるタイプの人が「みんなで仲良く」を志向したりすると、
悩みが増して苦しむことになるかもしれませんね。
モノゴトには「当然の帰結」というものがあって、
この道を行くなら、この結果にしかなりません、
という道筋というのが厳然としてあります。
よって、
幸せに穏当に生きていこうと思うなら、
自分のタイプを明確に認識して、それに応じた目標を立てて生きていくのが良いのだろうと思います。
さて、ここまで2つのタイプを挙げたわけですが、これを両立する方法はないのか?といえば、ないこともありません。
というか、むしろ本質的には両立を目指すべきであるといえます。
もちろん、タイプというのはある程度命式に刻まれているので、生まれながらにして
結果にこだわる傾向にある人、
「みんなで仲良く」に向かう傾向にある人、
というのはあります。
けれど例えば、
「このフィールドでは“みんなで仲良く”でいこう」と思うなら、ある程度結果を妥協するとか、
「ここでは結果を出したい」と思うなら、そこではある程度人間関係を犠牲にするとかいう戦略を立ててそのとおりに実行すれば、
望む結果を得ることは出来るだろうと思います。
会社などで、上司の方針が「協調性」にあるなら、結果を妥協してでも協調性を優先するとか、
ここ一番の勝負のときは人間関係を棚上げにするとかいうのは、
処世術として必要なことでもあります。
但しそのときにも、
それを意識的に選択するのでなければ、
振り回されて苦しむことになりかねないな、と思います。
本来、友達などとの関係においても、
結果に拘るなら同じように結果に拘るタイプの人との方がその目指す結果は得られやすいもので、
「みんなで仲良く」を大事にするなら、同じように「みんなで仲良く」のタイプの人といる方が円満です。
とはいえ、
何事にもバランスが大事である、ということを考えれば、
たとえ結果に拘るその勢いを削がれたとしても、「みんなで仲良く」タイプの人も大事にする方が穏当に進むということはありますし、
「みんなで仲良く」タイプの人にしても結果に拘る人を大事にした方が停滞に陥らなくて済む、ということもあります。
タイプの違う人の意見を取り入れることで「バランスよく」なることもありますね。
そういうことを考えると、
どちらかに偏らせるというのは、リスクを孕むともいえます。
さて、これらを算命学的にいえば、
結果に拘るタイプの人は才人タイプ、
「みんなで仲良く」タイプの人は徳人タイプ、
ということになります。
先日、才人と徳人の詳細についてはnoteのサークルの方に書いたのですが、
詳細を知らずとも、ざっくり分かっていれば、自分がどちらのタイプかはだいたい分かると思います。
この才人タイプと徳人タイプ、
繰り返しになりますが、どちらが良いということはありません。
よって、
結果を出すことを優先するのか、
みんなで仲良くすることを優先するのか、
その選別、方針についてはきちんと自覚したうえでどちらかの道を進むなら、それもまた良し、ということになります。
但し、
…算命学を学ぶ人は別です。
というのも、
算命学の技術を深めていく人というのは、往々にして才人タイプに傾いてしまいがちなのですが、
算命学を含む東洋思想というのは中庸を重んじる学問。
よって、算命学を深めていくならば、意識的に徳人的な在り方を身につけるのが望ましいといわれています。
才気走って人の心を失ってしまっては、多くの人に伝える言葉は得られません。
才というのは、人の心に届き、役に立てることができて初めて意味を持ちます。
算命学を学ばれている方は、ぜひそのことを意識されますよう。
そして、私自身もしっかりそのことを意識しておこうと思います。
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これはサークル内へ投稿したときの日付で、サークルに加入された場合にサークル内で該当する投稿を探しやすいように付しておくことにした次第です。
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