環境と宿命の一致、
というときに、
一番分かりやすいのは星図を前提に、
星図通りの環境の中に身を置くことです。
北は父親や目上、
東は母親や兄弟、友人や同僚、
西は配偶者や参謀、
南は子供や目下、部下、あるいは子供や部下がいなければ自分の夢
になります。
それぞれに該当する人たちが、自分の星通りであれば「環境と宿命の一致」ということになります。
自然体で一致していれば問題はないのですが、
一致していないこともあります。
北は父親、東は母親ですが、
自分の父親や母親とイメージが異なります、
ということもありますし、
同じ父母を持つ弟や妹と北や東の星が異なる、ということもよくあります。
これは、
自分が生まれたときの父母の状況と、
弟や妹が生まれたときの父母の状況が異なっていれば当然に起こりうることなのですが、
その場合、自分の父母の星と父母の性質に違和感が生じることになったりします。
こうした場合、
北と東の父親や母親(又は兄弟)というのは変えられないものなので、
「うちの父親は自分の北の星とは違うから環境との一致は見込めないのか?」
と、訊かれたりするのですが、
そんなことはありません。
どうするかといえば、
北の星が父親の性質と不一致であれば北の星の性質の上司や目上を探して仕え、
東の星が母親の性質と不一致であれば東の星の性質の同僚や友人を探して親しくするようにすれば良いです。
人間の性質というのは、
人生のプロセスに応じて可変的なものなので、
宿命と環境を一致させて開運を目指そうとするならば、
環境(人間関係)を選んで整えていく必要があり、
さらにいえば、
一致しない環境(人間関係)は整理していく必要があります。
「非情ですね」
と、いわれたりしますが、
本質的に開運に向かえる人というのは非情なもので、
情に流されることなく合理的に、
ある種薄情にしがらみに囚われることなくそれを断ち切れる人しか継続的に運をつかんでいくことはできないものだそうです。
北と東の星のことばかり書きましたが、
例えば西の星というのは配偶者や参謀など、後天的に選べるものなので、
これも本来は自分の宿命と相手の性質に応じて変えていくことで開運に向かいます。
よく、
糟糠の妻を捨てる成功者が非難されたりしますけれど、
コト「開運」ということを目指すのであれば、実は極めて合理的で賢い選択であるともいえます。
前に「情的結婚、理的結婚」ということを書いたことがありますが、
情的結婚をしたあとで成長し、自分の道に目覚めた場合には、
多くの場合、西の星と妻の性質が不一致になるので、ある程度合理的で薄情な人であれば糟糠の妻と別れて一致した人と結婚するのは自然の流れでもあります。
「そこまでして開運しなくても…」
と、思うかどうかは、
その人の人生で実現したいことへの本気度合いに寄ります。