金烏玉兎庵

環境を選んで星を消化する

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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星の陽転、陰転を説いた回転法というのがありますが、
イライラするとかピリピリする、
神経質で不機嫌そう、
などというのは、
まぁどんな星でもたいてい陰転しています。

 

しかし、
その陰転している人とその原因の環境(や人)を比較して、
陰転している人の方が悪いかといえば、そうでもありません。

 

宿命とは異なる環境にいればイライラしがちなので、変えるべきはその環境ということもあります。

 

例えば完全格の人などは、
緩慢で適当なひとが大多数を占める中に身を置けば、融通の利かない完璧主義者と非難され、結果としてイライラピリピリしがちですし、
天将星とか身強の星ばかりの人は、自分が主導権を握れない環境では、出る杭は打たれる的に叩かれて、やはりピリピリイライラする傾向にあります。

 

そうして非難された完全格の人でも、
完全性の高いものをめざす環境に身を置けば、俄然キラキラし始めたりするものですし、
がっつり打たれている天将星に何か小さな組織でも任せてみれば、うまくその組織を牽引して大きく飛躍させたりすることもあります。

 

なので、
なんとなく生きにくい。
と、思ったら、
環境を変えてみると良いかもしれません。

あるいは視点を変えてみるだけでも、
大分ラクになることもあります。

 

環境を変える、
ということは案外と難しく、
のべつ幕なしに変えればいいというものでもなく、
自分に合った環境、
自分が活きる環境を、
きちんと選んでいく必要があります。

 

そして、
選べばどんな環境でも手に入るかといえばそうでもなく、
そういう環境を得るために、
きちんと自分が成長することが必要であったりもします。

 

狙いを定め、それに合わせて自分を成長させることが必要、
という言い方もできます。

 

自然とそういう環境に恵まれることがないかといえばそうでもなく、
本来、自分の星を一つ一つきちんと消化していれば、環境は自然と手に入るものなのですが、
その環境が自然に得られていないということは、どこかに歪みがある、どこか逸れている、ということなので、
ある程度自分の方向や環境を自分で選ぶ必要がある、ということです。

 

注意点は、
こうした成長過程においては、
自分が心から満足できる環境にはまだ出会えないかもしれないということを覚えておくこと。

 

まだ成長過程にあることを自覚して、
星を消化しやすい環境を選ぶ、
ステップにするための環境を選ぶ、
と捉えて取り組まないと、
「満足できる環境」に拘りすぎて点々と環境を変えてしまうことになり、何事もなし得ないということにもなります。

 

なお、現代社会の既成概念のなかで生きていると多くの場合、歪んだり逸れたりしがちです。
なので、
そういう既成概念を離れ、
自分の生きる道を選び取っていくためには何が必要か?
自分を活かす環境はどのようなものか?
について定期的に考える時間を持つことは、どんな人にとっても必要だろうと思います。

 

年末まであと3カ月と少しになりました。
今年の棚卸しをして来年の課題設定を少しずつ始めるタイミングなので、
今回からは私もそこに「星の消化」というカテゴリを入れてみようと思っています。

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