金烏玉兎庵

対冲と「180度」のトレーニング

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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海外ドラマ『ビリオンズ』で、
精神科医ウェンディが、夫である連邦検事のチャックが完全に行き詰った状況にあるときに、
「180度」というトレーニングを勧めていました。

 

「180度」のトレーニングというのは、
『これまでのやり方でどうにもならなくなったら、
その真逆の視点で真逆のやり方を採用せよ。』
というようなトレーニングのようで、
これをすると、
損切りが出来なくなっていたトレーダーが損切りをできるようになるのだとか。

 

それを聴きながら、
対冲と同じだな、と思いました。

 

位相法で対冲というのは180度の星回り。
その対冲が巡るタイミングというのは、
「破壊」とか「分裂」、「停止」といった現象が起こり、二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくなったりします。

 

宿命に沿っている場合はそれほど強い現象にはなりませんが、
逸れているとパキッとか言って壁に激突したみたいな現象が起こり、文字通り分裂したり崩壊したりということもあります。

 

もともと対冲には「方向転換」という意味もあるので、そんなふうに激突して分裂したり崩壊したりした場合というのは、
進んでいる方向が宿命から逸れているということで、
「その道は違いますよ」
と教えてくれているのですが、
兎角現代に生きる人というのは、
「方向転換」を敗北のように受け止める人が多く、
「負けたくない」がために現状にしがみついてしまったりします。

 

でも、そこで、
ウェンディのアドバイスの「180度」を知っていれば、
負けたくない頑なな人も、柔軟に180度真逆の視点で真逆のやり方を採用することができ、状況を打開することができるだろうな、
と思いましたがどうでしょうか。

 

ちなみに、
私は東に対冲がめぐったタイミングから、
仕事へのスタンスがまさに180度ガラリと変わりました。
それと知っていたわけでもないのですが、
振り返ればそのタイミングで自分の立ち位置の捉え方が変わり、
結果として、より安定的に仕事に取り組めるようになったような気がします。

 

特に強度のある破壊とか崩壊といった現象がなかったのは、仕事や状況にしがみつくほどの強い思いがなかったからではないかな?
と思うので、
これから対冲がめぐる人は、
「しがみつかずに方向転換」することを意識しておくと、穏やかにそのタイミングをやり過ごせるのではないかと思います。

 

散法(対冲とか刑とか害とか天中殺とか)がめぐるタイミングというのは、基本的に大人しくしておくべきタイミングですが、
対冲のときは、「大人しく方向転換する」ことを視野に入れておくと、何が起こってもまぁ柔軟に受け止められて良いように思います。

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