算命学を含めて「占い」と呼ばれるものは、長い長い歴史をもつ、古代の英知の集積です。
現代では軽視されることのほうが多いですけれど、
政治家や、いわゆる「成功者」と呼ばれる人は、お抱え占い師のような人がいるものですし、
そうでなくても、長く繁栄を続けているような家というのは、そういう古代の英知を軽んじるということはあまりありません。
核家族に生まれ育った人たちが大半になった現代において「占い」というのは、
娯楽とか、悩みがあるときの拠り所のように扱われがちですけれど、
本来は、自分が生まれてきた意味を知り、自分がこの世界で生きていくための道筋を知るための地図のようなものなので、
もっと真剣に捉えるべきであろうと思います。
これは、「占い」を盲信せよ、というのではなく、羅針盤としてきちんと活用したほうが良いですよ、というお話です。
ご相談に来られた方に、
「〇〇したほうがいいですよ」
というようなことをお伝えしたとしても、それを本当に実践される方というのは案外と少ないです。
別にそれ自体はかまわないのですけれど、
せっかくご相談に来られたのに、
それをスルーしてはもったいないなと思うことがあります。
なんとなく、
「世間話」をしている感じで聞いてるのかな?
「友達からのアドバイス」くらいの感覚で聞いているのかな?
と、いう気がしますがどうなんでしょう。
いや、私はそれでも良いのですが、
せっかく古代の叡智に触れようという意欲をもってこられて、
こちら側も、相応の理論・理屈をもって、実際の検証を重ねたうえでお伝えすることを、
スルーするのはもったいない、と思うわけです。
私は他人にあまり興味がないので、基本的に、他人に対して「〇〇したほうがいい」というようなことは言いません。
自分が大切な人、自分が好きな人にかかることは、それでもあえて伝えたりしますし、
自分に影響が及びそうなとき、自分が巻き込まれそうなときは、断固として自分の考えを表明しますが、
そうでなければ、別に誰が何をしても良い、と思っています。
なので、別にスルーされるのがイヤなわけではなく、
私が「〇〇したほうがいいですよ」というときのその「〇〇したほうがいい」というのは、相当に重みのある「したほうがいい」ことだということをちょっと書いておこうと持った次第です。
例えば、
生月中殺や生年中殺があるような方に、実家から出たほうが良いですよ、ということをお伝えしても、その通りされる方は案外と少ないですし、
玉堂星がたくさんあるような方に、勉強をしっかりしたほうがいいですよ、ということをお伝えしても、実際に勉強をしっかりされる方は案外と稀です。
①宿命と環境が一致しない、
②自分の宿命にないものに拘る
③自分の宿命にある要素を消化しない
これらの三つは、宿命から逸れる三要素ですが、
これらにすべて該当すると、
運勢がねじ曲がり、歪みがどんどん大きくなり、逸れてしまうか爆発するかどちらかになるといわれます。
ちょっと影響が大きいので、
運勢がねじ曲がり、歪みが大きくなるとどうなるのか?
逸れた結果どうなるのか?
爆発するとどうなるのか?
ということの具体例は挙げませんが、ニュースになる悲惨な事件というのは、多くの場合、こうした3要素がすべて揃ったケースであるように思います。
一つくらいなら当てはまっても思い通りにならないくらいで済みますし、
二つであれば、苦しいかもしれませんがまだ何とか救いがあります。
けれど、三つすべてが当てはまっていたりすると、けっこう苦しいことになるだろうと思います。
もちろん、これをもって、「私の言うことをすべてきいてくださいよ」ということではもちろんありません。

ただ、現在に問題や苦しさがあるのであれば、
いくつかご提案する中の一つくらいは、ぜひ勧められた改良法というのを試してみていただけるといいな、と思います。
一つでも、何かしら対処をすれば、救いがあるだろうと思うからです。
なお、他人の言葉を聞く気になれないタイプの人は、ご自身でしっかり勉強してみるのも良いかもしれません。
世の中には、「他人の声」を聴くことができないタイプの人というのはいますし、
そうでなくても、文字情報のほうが反発なく読むことができる、というタイプの方もおられますね。
いずれにしても、せっかくの叡智なので、ぜひ活用して頂ければと考えています。
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格の考え方、破格・再建格の考え方にも触れています。