年運の天中殺の場合、だいたいその半年くらい前に「お知らせ現象」ともいわれるアクシデントにあったりして、何となく警戒心が芽生えてきます。
知り合いの占い師さんが、
「最近子丑天中殺の方がよく来られるようになりました」
と、おっしゃっていましたが、気配を感じて備えたいと思われる方がいるということなんだろうと思います。
天中殺に備える、
という場合に意識すべきことは2つあります。
1つは、天中殺という期間に避けるべきことを避ける準備をすること。
例えば、
その期間に新しいことを始めないための準備をするとか、
その期間に外向きのことを避けるための準備をするとか、
その期間を建設的な充電期間にするための準備をするとかです。
もう1つは、その中殺を消化する方法を考えておくこと。
これは年運で巡る十大主星も天中殺で中殺されるので、それを自発的に計画的にその中殺を消化することで予期せぬ禍を避けるためです。
例えば、
貫索星や石門星が中殺されると福が中殺される他、兄弟や友達が中殺されます。
鳳閣星や調舒星が中殺されると寿(寿命)が中殺される他、子供や未来が中殺されます。
禄存星は財や父親が中殺され、
司禄星は財や妻が中殺されます。
車騎星や牽牛星が中殺されると名誉や夫が中殺され、
龍高星や玉堂星が中殺されると知性や母親が中殺されます。
それぞれ、すべてがダメになるわけではなくどれか1つ手放すなり壊すなりして消化をすれば、残りは守れるので、守りたい何かがある場合は計画的に消化することが望まれます。
ちなみに、
私は今回の天中殺は兄弟中殺、友達中殺の星回りなので、
大阪赴任中の弟とも、以前は割と近しく付き合っていた友人ともかなり距離を置いて備えたつもりでしたが、
その程度では消化にならなかったようで、少なくとも友達関係はかなり壊れたし壊してしまったように思います。
しかし言い方が難しいですが、
人間関係の中には整理が必要なものもあり、
そうした「壊してもいいもの」が壊れた向きもあるので、これはこれで良いように思っています。
言い換えれば、
人生、総取りはなかなかできないものなので、きちんと優先順位をつけて、手放していいものを温存しておき、天中殺のタイミングで手放しましょう、
ということなのです。
薄情に思われそうですが、
それが世の中の自然な仕組みであり、
自然の流れに沿って生きるなら、そうした薄情さもまた必要です。
なお、この「友達中殺」「兄弟中殺」は東側なので、例えば親友のような自分が全幅の信頼を寄せるような存在(西側)は含まれません。
なのでこの期間は、
東側の友達なのか西側の友達なのか、その違いが明確になった期間でもあったように思います。
過去形で書きましたが、あと5ヶ月あります。
天中殺現象は最初と終わりが要注意。
そして戊亥天中殺は10月、11月が月の天中殺期間にもなっているので、
油断することなく過ごそうと思います。