金烏玉兎庵

星図の相剋と局法と次元

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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ものすごく働き者の人というのは、
歓迎されたり尊ばれたりしそうなものですが、
環境によっては疎んじられたり批判されたりするといった悩みを時々聞きます。

 

そうした人の星図を拝見すると、
たいてい車騎星があり、それが火性の星(鳳閣星・調舒星)で剋されていたり、木性の星(貫索星・石門星)を刻していたりして、
なるほどー、と思います。

 

車騎星という働き者の星があると、
誰よりも速く仕事を片付け、
誰よりも果敢に仕事ができるわけですが、
それが刻すにせよ剋されるにせよ、
相剋に遭うと、上記のように、疎まれたり煙たがられたり、場合によっては非難されたりします。

 

星というのは持っているだけで活かせるわけではなく、それがスムーズに流れて初めて活きるもので、
そうでなければ逆に悩みや問題の種になるもの。

いわゆる局法における凶運10種のような相剋のネガティブな効果以外でも、苦しい環境にあることで星の意味が素直に出ないということがあり、
相剋があると、一つ次元をあげてスムーズに流れる相生の流れを作らねばならないものなんだな、と思います。

 

相生の流れがあれば才能は心地よく発揮されていきます。
前に内次元・外次元ということを書きましたが、
(こちら:https://kinugyokutoan.hatenablog.com/entry/2018/12/16/180530
相生の流れができれば次元が上がる、
ということの裏表として、
次元を上げるには相生の流れを作る必要がある、ということでもあります。

相生でキレイに星が流れると、本領発揮ともいうべき才能の発現が成り、その才能に見合った視野や視点を得られ、環境に恵まれて活躍することができます。

 

星図の並びによって対応策は様々ですが、
一言で言うなら「五行の相生をつくる」ということを意識することが穏当に才能を発揮していくには必要だろうと思います。

 

ちなみに、ちらりと書いた凶運10種というのは、
例えば禄存星のような財の星も、木性の星に剋されれば財を得てもその分大きく使ってしまって家庭不和を招いたり、
財の星(土性)によって水性の星を剋せば知性を刻してお金が入った分だけ人格を損なったりするとか、

鳳閣星のようなおおらかな星も、水性の星に剋されれば逆上したりノイローゼになったり、
金性の星を剋せば鬱になったり活動的な環境に生きるのが苦しくなったりする、
…という相剋の組み合わせ(局)のことですが、
相生の流れを作ればその効果を緩和することができます。

 

それと意識し続けることは難しいものではありますが、何か問題が起こったときにはそこに意識を向けて解消に取り組むと良いのではないかと思います。

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