大企業で王道を歩み、
「あの人すごいな!」
と言われるような目を引く大活躍をする若い人というのはたいてい十二大従星がすべて身強の星です。
強いて言えば、若年期か晩年期に天堂星があったりすることもありますが、たいていは全部身強の最身強。
但し、面白いことにそうした人が社長まで上り詰めることはあまりなく、
大企業で社長に上り詰めるのは身中、身弱の人であることが多いです。
なぜか?
これはピラミッド型組織における役割の変化に理由があります。
ピラミッドの下の方では力強いスタープレイヤーが評価される一方、
ピラミッドの上に上がれば上がるほど、協調とか献身が必要とされるようになる、
この役割の変化に最身強の人は順応できないのがその理由。
『偉い人というのは、
数多の人を支配し、かしずかせる人ではなく、
数多の人を偉い人にすることができる人である。』
…というのが誰の言葉なのか、あるいはどの書物の引用なのか忘れましたが、
これは紛う方なき真実で、
ピラミッドを登るなら、ある時点で(多くは課長、部長になった時点で)自分がスターであることから上司や部下をスターにすることに心を尽くすことが必要です。
最身強の人というのは若いうちから社会で活躍し、現実社会に足場を築くことができるので、華やかにそのキャリアをスタートさせることができるのですが、
スターであり続けようとするために上司と衝突したり部下を虐げたり、
結果として叩かれることも増え、組織において上に上がれば上がるほど、多くの場合、潰されてしまいます。
場合により役員くらいまでは上がれたりもしますが、それでもトリックスター的な立ち位置に甘んじることになることが多いように思います。
よって、
もし最身強の人が偉くなり、あるいは社長になることを目指すなら、ある程度自分のエゴをコントロールして、上司・部下双方に仕える姿勢が必要だろうと思います。
(それが最身強の人にとってイコール宿命の消化になるかはその地位を得たあと次第)
なお、もう一つ偉くなる方法を挙げるなら、妻又は夫を働かせずに養うと良いです。
昨日紹介した園田天光光さんの本にあったのですが、人生には陽の時期と陰の時期があります。
陽の時期というのは自分がスターとして活躍する時期、
陰の時期というのは他人がスターとして活躍するのを支える時期。
一生涯をスターとして陽の時期ばかりを生きることはできません。
よって、組織の中で長く活躍するには、
その陰の時期と陽の時期をきちんとバランスよく配置し、上手に中庸を得られるよう注意を払う必要があります。
しかしたまに長く第一線で活躍しておられる方がいて(そういう人が長く活躍した先に社長に上り詰めたりするのですが)
そういう人は必ずその光を支える陰の存在がいるもので、そうした陰の存在のおかげでその人は陽の時期を過ごし続けることができます。
陰の存在というのは、
支えてくれる妻や育てるべき子供。
あるいは親や親族であっても自分が経済的に扶養していれば、そういう人たちも自分の光を支える陰の存在です。
よって、専業主婦の妻と子供を養う男性というのは、共働きの人や単身の人よりも輝きやすい人であるといえます。
(妻が従たる立場で補佐的に働くのは別)
大企業・大組織で働いている方はぜひ偉い人たちを眺めてみて欲しいのですが、
そうした組織の中に一人はいる、
「なんであの人があんなに偉くなれたんだろう?」
と思うような男性というのは、たいてい妻が専業主婦の人ではないかと思います。