人生がキラキラ光る度合いというのは、
宿命の消化度合いに比例します。
ここでいう宿命とは、先天的にもつ命式と、大運、年運のように後天的に巡る星をいい、
後天運に沿って命式通りに生きることで宿命は消化できます。
「命式通り」というと、
例えば少し厳しい命式、対冲とか中殺を持っていたりする場合はそれをただ甘受するしかないのか?
…と訊かれたりするのですが、
これは、その通りともいえるし、その通りでもないともいえます。
なぜなら、厳しい命式や星回りはそれはそれとしてあるものの、
そこから生じる試練に正面から向き合い、そこから学び、それによって成長すれば、それを恵みとすることもできるから。
一方で、そうした厳しい命式や星回りから逃げ、恨み、成長から退却するような生き方に向かえば、それはたいへんに苦しい人生になることもまたあるからです。
これは相剋とか忌神などにもいえることなのですが、苦しい要素というのは実は隠れた宝箱のようなもので、それとガップリ四つに組んで向き合えばその宝箱を見つけることができます。
よって、そのような要素に出会った方は、ぜひ積極的にその厳しい要素に取り組むことをお勧めします。
(命式になくても、後天運では万人に巡るので、必ず出会えます。)
なお、この宝箱に入っているのは、
才能や成長などの精神性のものはもちろん含みますが、これに付随して、経済的成功や円満な人間関係、天職ともいえる仕事につながることもあったりします。
実際、経済的に成功した大社長とか、活躍している芸能人などは、試練を乗り越え成長して、そんな宝箱を見つけた人たちばかりです。
たまに、
厳しい要素があるのに、
「あんまり苦しくありません」
「苦しかったこともありません」
という方がいます。
それはそれでたいへんに結構なことではあるのですが、宿命の消化という観点から見れば、ありがたいこととはいえません。
それを認めたくない、人に言いたくないというだけのやせ我慢ならまだよいのですが、
本当に言葉通りであったとしたら、
「本気で生きているのか?」
ということを自問したほうが良いでしょう。
人生を60%くらいのエネルギーで、ゆるく生きている人というのは、大した試練にぶち当たることもなく、苦しい出来事に遭遇することもありません。
試練や苦難というのは、
本気で生きている人だけのものです。
前に、七殺の相剋の顕現を緩和するには余裕を持つと良い、ということを書きましたが、
それと同じで、本気を出さなければ衝突も衝撃もない、ということです。
(なので、60%で生きることは処世術としては有効という面もあります。)
それは一見ラクなようですが、
ラクで後ろ向きな人生というのは「人生の逆回転」を引き起こすものなので、どの道苦しみや悩みに苛まされる人生に向かうことになります。
同じ苦しみでも、後ろ向きの先にある苦しみでは成長にも宿命の消化にもなりません。
宿命は自分の置かれた場所と役割を示し、それを消化することで最大に運勢が稼働します。
みんながみんな、そんな最大稼働する人生を歩めるわけではありませんが、
これを読んだ方々は、そんな人生を目指し実現されるといいなと思います。