一極二元、というのは東洋思想における根本原理ですが、これは実は生活のあらゆるところに現れています。
黄金比というのが森羅万象の事象の視覚的現象に現れるのと同様に、
一極二元というのも世の中のあらゆる事象の力学的現象に現れます。
「力学?」
…と思われた方もいると思いますが、
一極二元というのは、その本質は力学的現象であると考えます。
よって、本日は、「一極二元」について、より身近な観点で書いてみようと思います。
一極二元とは、
物事には陰陽の二面があり、その両面の統合をもってその本質であると捉えることをいいますが、
平たく言えば、一極二元とは三角形である、といえます。
極
/ \
陽 陰
そして、この極と陰陽の二元から成る三角形というのは、実は人間の活動や運動の本質を捉えた動きの中には常にあるもので、
この三角形を意識することで私たちは「正しい動き」「正しい活動」に向かうことができます。
逆に言えば、この三角形を無視した活動や動きというのは、
正しい動き、適切な動き、正しい活動、適切な活動とはいえない、ともいえます。
例えば、
鉛筆をもつ、筆をもつ、というときの持ち方を想像してほしいのですが、
あの持ち方において、
人差し指と親指と中指の三点すべてが支点となる持ち方をしている場合、その文字は、読めるかもしれませんが、美しい文字にはなりません。
親指と人差し指が二極となり、それで持った鉛筆なり筆なりを、中指で支える=中指が極となる、という持ち方が適切な、正しい鉛筆や筆の持ち方で、そういう持ち方をしている方の文字というのは美しいものです。
あるいは、歩き方というのも、この三角形の力学が働いていて、
歩く時の重心の流れというのは、
かかとと親指(拇指球)が二極となり、その間小指(小指球)を経由させて(=それを極として)重心移動することにより、美しい歩き方となります。
他にも、一極二元はあらゆるところに現れています。
これを逆に言えば、一極二元を常に意識していると、いろんなところで活用できる、工夫のヒントになるともいえますね。
ちなみに、
本当の意味で本質を生きているような人というのは、名刺を持たない人が多いそうです。
持っていても、会社名やら役職やらはほとんど書かず、せいぜい名前と都市名くらいしか書いていなかったりするそう。
しょうもない、といってはなんですが、
やたらとずらずらどうでもよさげな会社名や役職、所属団体などを書いているような人は、
たいてい一極二元を欠き、小さく平面的な人生に終始しているものです。
名前だけの名刺の持ち主というのは、己という一極を支える立脚点(二元)が明示されないがゆえに、
限界のない大きな世界観を背景に持つことができるということなのかな?と思いますがどうでしょう。
大切なのは、この「極」であり、
二元よりも上の次元に「極」がある、という点です。
例えば集客などをするときに、
次元の異なる人たちに対する訴求力を持つ人というのは、
この極のところに立脚点があり、広く訴求していくことができる一方、
同じような次元の人に対する訴求力しか持たない人というのは、
この二元のどちらかに立脚点を持っている、
つまり自分と同じ次元の人にしか訴求できていないので、その訴求力は限界があります。
このあたりは、
半会というのが異次元に訴求し自分にとってそれが満足につながる一方で、
方三位というのが同次元にしか訴求できず、表面的に人を集められたとしてもそこに本質的な自分の達成感や満足感がないことに似ているかもしれません。
ちなみに、
律音の友達が多い人、というのは同じ次元の人たちに囲まれて生きている傾向、
方三位的な生き方に向かっている人が多いな、と思いますがどうでしょう。
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