金烏玉兎庵

天中殺の禍と因縁

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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福原愛ちゃん、なんだかたいへんそうですね。
そういえば、彼女は子丑天中殺。

天中殺中にあれこれ動いてしまうとやはり苦しいな、と思います。

同じ子丑天中殺でも、世の中には平和に穏便に、何事もなく過ごしている人もおられます。
一方で、「もう許してあげてください…」と言いたくなるような苦境が次から次へと起こっている方もいて、
この辺りは何がその差を造っているのか?
…ということを訊かれることがあるのですが、
これについて一言でいえば、「因縁」だろうと思います。

因縁を多くつくっているような人は、
よりにもよって天中殺の時期に、そんなに大事なイベントがてんこ盛りなんですか??
と、いうことがけっこうある一方、

因縁をつくることなく生きているような人は、
うまく天中殺の時期を自動的に避けられているような方もいて、つくづく面白いな、と思います。

「因縁」と一言で言ってもいろいろありますけれど、
いくつか挙げれば、
「自分さえよければ」という思いで他人の時間や思いを利用しているような人とか、
「自分を本来の自分以上に見せよう」という思いで嘘を言っているような人とか、
そんな感じのこと。

本人に大きな罪の意識なく因縁をつくってしまうことの一例だろうと思います。

そういう行動について、
「世の中みんなやってるでしょう」と思う方も多いと思うのですが、
濁りなく清らかさをもって生きているような人と比べると、
びっくりするようなどす黒さのある言動なので、
見る人が見ると、それとはっきり知覚することができます。

ちなみに、
そういう人を知覚して、きっちり区別しておけば自分にそのどす黒さが伝染することはないですが、

「まあいいじゃないの」と受け入れながら生きていると、自分の感覚もマヒしてきて、同じどす黒さの中を生きることになるので注意が必要と思います。

「誰がズルをしても、自分の不正を正当化するな」
とは、海外ドラマ『SUIT』でハーヴィーの言葉ですが、
人に流されてズルをしていると、どんどん自分もどす黒くなり、他人のどす黒さを知覚できなくなります。

「嘘つきは泥棒の始まり」
という言葉がありますが、小さなことを見過ごし油断することが重なると、
回復不能なまでに自分の身を落とすこともあります。

そういえば、先日、「親から2億円贈与してもらった」と吹聴している人の話を聞いていたのですが、
2億円の贈与を受けるにあたりいったいいくら税金を払ったのか訊いたら、しどろもどろになった、ということがありました。

贈与の場合、ざっくり半分くらいは贈与税でもっていかれるので、
それがもし本当なら約1億円も納税した立派な方であるのだろうと思いますが、

個人的にはなんとなく、もう少し節税を考えたほうが良い気もしますし、
そもそも、その人は大ほら吹きの呼び声の高い方なので、とりあえず指摘することなく聞き流しましたが、
そういう悪意のない、どちらかといえば自己顕示欲の延長としての「嘘」であっても、
自分の人生を歪めることがあるので気を付けたほうが良いだろうと思います。

なお、「嘘」というのは先に挙げた「泥棒の始まり」ということ以外にも、
本人にとってあまり望ましくないことがけっこうあります。

前に書いたことがありますが、
「嘘は真実の影」であり、その嘘の裏側には真実があります。

自分を大きく見せようとする、自分が恵まれていると思わせようとする、
そういうことのための嘘の裏側には、
実はその人が小さな人物であること、実はその人が恵まれておらず苦境にあるという真実が隠れています。

このことは、
東野圭吾の「新参者」でその言葉が繰り返されるのを聞くまでもなく当たり前の仕組みであり、
真実を生きている人は簡単にそれを見抜くことができます。

ちなみに、金融機関というのは嘘つきの嘘を逐一指摘はしませんが、嘘つきと取引することはありません。

それが悪意のない嘘であったとしても、
その嘘がどんどん大きくなっていくものであることにより、自分が濁り、真実を見極める目を失う恐れがあるからです。

但し、本人の自覚なく嘘をつく命式の人というのも実はいて、
そういう人を観察のために私は付き合うこともあります。

その観察をしていて気づいたのですが、

嘘をつくことが恒常化している人で、
あまり困ったことはないですよ、と日頃からおっしゃっていたような方がいて、
このところ、いろいろ大変なことになっていて、
ここで顕在化するのか、とよくよく命式を拝見したら、子丑天中殺の方でした。

天中殺中はおとなしく、謙虚にしていればそうそう困ったことにはならないということを前に書いたことがありますけれど、
それまでの人生で因縁をたくさん作っているような場合には、その精算とばかりに天中殺の時期にいろいろ起こる、ということもあります。

なお、精算的出来事は対冲のところでも起こりますが、
天中殺の時期の精算と対冲の精算はちょっと因縁の種類がちがいますね。

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