その人の生き方が陰占に寄っている場合、その人は人間的に未熟で、動物的な人間であるといわれます。
陽占をみてもピンとこない人というのは一定数いますが、
そういう人は人間として洗練されておらず、物事の見方が浅く読みが浅く、存在が軽く、
不遜な言い方になりますが、人間として次元が低い、レベルが低い人だそう。
一方で、人格者、視座が高く次元が高く、人間として高度で物事を俯瞰できる人の生き方を見れば、ぴたりと陽占に沿って在ります。
人間として存在感があり、そういう人は身分や立場の高低を問わず人間として洗練されていて、まわりに一目置かれます。
例えば、
羽田内閣で法務大臣、鳩山内閣で国家公安委員長と防災担当大臣を務めた中井洽氏という当選11回を数えた元衆議院議員がいます(既に他界)。
経歴を見れば立派ですが、
この人は2010年の国会において当時出席されていた秋篠宮殿下夫妻に「早く座れ」と言い放ち、世間の非難を浴びた人でもあります。
この人の星図を見ればそんな風情はまったくない、むしろもっと控えめにありそうな印象ですが、
陰占に目を向ければ真っ直ぐな人ではありますが、火性が勢いづき、強すぎて制御不能な組み合わせ。
よって、陰占が強く出ていた人です。
国会議員だろうと会社の社長だろうと、
富豪だろうとタレントだろうと、
陰占が強くでている人はいます。
学歴が高くてもダメな人がいたり、
部長になっても誰かの子飼いであったりする人とか、
お飾り的、あるいは傀儡的にそのポジションにいる人というのがいますが、陰占が強く出ているのはそういう人に多いかもしれません。
そういう人たちは、
どんなにまわりの人から羨望の目を向けられたとしても、本人には満足感や充実感は少ない傾向にあり、
また、より地位も次元も高い人からは良いように使われる傾向もまたあります。
陽占とその人の在り方がまったくかけ離れている人というのは、
試練や葛藤の経験が少なく、
自らの人生を振り返ることが少なかった人なのですが、そういう人は言葉も存在も軽いので、
ガッツリ陽占の星が光っている人を前にすると考えていることは看破され、存在において圧倒されます。
たまに、
なんでそれほどの地位にある人が?
というような事件がありますが、
それはだいたいそのタイプの人です。
陽占の星図は、
陰占の星が日干を通過して出てきますが、
陰占が強く出て、陽占の星が見えない人というのは、その日干(自分自身)を通過するプロセスを欠いているためにそういうことになります。
例えば、
物事の捉え方が表面的であったり、
本の読み方が浅かったりする人というのは、
総じて陽占が光らず、陰占が強く出ている傾向にあります。
もし、
陽占がピンとこない人、
現在の仕事と陽占の星に一致点が著しく少ない人というのは、
自らの在り方について一度ゆっくり考えてみると良いかもしれません。
社会において出会う様々な人と真摯に接し、そこに起こる出来事や葛藤をしっかりと消化していれば、自然と陽占の星は光りますが、
社会や多くの人と接することを避けたり、
そうした経験が少なかったり、
親や家柄に守られて自らの人間関係を築くことなく生きていたりすると、
なかなか光らない、ということになります。
※命式は中井洽元参議院議員のもの。
iPhoneアプリ(ピンクのアイコンのもの)で出しました。