これもzoomMTG質問された内容ですが、特に非公開にする必要もないと思うので、公開で書きます。
「かねてより、時代論において現代は、経済確立期から庶民台頭期に向かう流れの中にありますよ、
そこここに「個人の活躍の基盤」「個人が動きやすくなるインフラ」が整ってきたことを感じますね。」
…というようなことを書いてきたわけですが、
これについて「どこに個人の活躍を感じるんですか?」という質問があったので、それについて書きます。
時代論の復習をすると、
国が勃興するとまず動乱が起こり(動乱期)
動乱の中で人々は学び国の方向性を得て(教育期)
最初は大きな集団や財をたくさん持つ人たちが活躍し始め大きな事業を起こすようになり(経済確立期)
そのうち個人の人にも仕事がまわるようになって個人の人たちが元気に活躍するようになっていく(庶民台頭期)
個人の活躍が過剰になってくると規制の必要が出てきて官僚などの公権力を持つ人たちが幅を利かせるようになる(権力期)、
そしてそうやって公権力が幅を利かせ始めると民間事業が圧迫され、だんだんと不景気になり、
不景気の先に動乱が起こって…と繰り返していくのが時代論のお話でした。
前回の庶民台頭期からの流れを挙げれば、
個人がやりたい放題だったいわゆるバブル期の絶頂期というのが庶民台頭期、
そこで過剰になった個人の活動の規制、その最たるものは不動産取引規制でしたが、そういう規制の時代が権力期、
そしてそれに続く、停滞の先に行われた自由化(金融自由化など)などで混乱を極めた動乱期を経て、
古事記や日本書紀の周年イベントなどがあり、様々に学んで国の方向性を得たのが教育期でした。
なお、国の方向性が一つにまとまるには、「国を揺るがす大事件」が必要といわれ、
それをもって「教育期の鬼門通過現象」といわれますが、
その「国がまとまる大事件」であったのが東日本大震災でした。
権力期からの動乱期までの流れはいわゆる「失われた20年」といわれ、
また鬼門通過現象といわれる東日本大震災は痛ましい事件(災害)であったわけですが、
算命学という観点でいえば、
これらは国が発展していくため、不可避にして不可欠の胎動の余波のようなものであったといえます。
さて、アベノミクス以降経済が上向きになっていますが、
経済確立期といわれるのは2017年からの10年間で、庶民台頭期といわれるのは2027年からの10年間です。
只今現在、コロナでたいへんな時期ではありますけれど、
対面・接触を回避するため、あるいは在宅勤務が恒常化しはじめたことなどのためのインフラ整備に向けて、
多くは必要に迫られる形で情報機器やオフィス機器が壮大な規模で購入されるようになり、
大手企業を中心に大幅に売上を伸ばしているのは周知のことと思います。
アベノミクス以降、経済が上向いていたことに気づいていたのは経済に敏感な人たちに限られたかもしれませんが、
今や、大きな企業に勤めている方であれば、そのことを感じない人はいないのではないかと思います。
では、個人台頭期に向けた動きはどうか?といえば、
これも、アベノミクスからの何年かはそれと気づかなかった人がたくさんいたように、
個人の活躍に向けた動きというのも、今の段階ではまるで感じられない、という人が多くいるように思いますけれど、
実際には、企業で働いている人たちでも組織に拘束される時間が減ったことで様々な活動を個人で取り組み始めている方がたくさんおられますし、
メルカリやらヤフオクなどでの個人取引、あるいはBASEなどでの個人ショップの開店を始めた方が増えてきたことなどを見れば、
確実に「個人の時代」に向かっていることが感じられます。
なお、経済に注目しているような人から見れば、
だいたい時代論で説かれる期間の5年前(例えば経済確立期であれば2017年からですが、その5年前である2012年)あたりからその胎動を感じているように思います。
よって、そういう人は、時代論って少しずれてない?と思ったりするのですが、
一般の、特に経済に興味がない人たちがそういう動きに気づくのは、
「疑いようのない現実」を目の当たりにして以降なので、だいたい時代論で説かれる時期と一致します。
つまり、時代論の動きを先んじて感じ取りたいような方は、日経新聞などの新聞をよく読み、経済動向にアンテナを張っていればそれを感じることができると思いますし、
そうでなくてもその時代に入ればそれをくっきりと感じることが出来るだろうと思います。
算命学で時代を感じる、というときには、社会全般に対する興味や好奇心というのは、恐らく不可欠であり、
自分が捉える世界の半径を大きくして見ると、だんだんくっきりとそれを感じることができるようになるのではないかと考えます。
時代論についてはこれまでもいろいろ書いているので、興味のある方はブログ内検索でご覧いただければと思います。
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