金烏玉兎庵

算命学とお金の引き寄せ理論

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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算命学における理論には、

実生活に応用できる理論もあるのでご紹介します。

実生活においては忘れがちですが、

物事は常に一極二元をもって完全形となるので、

それを意識するだけで、

見える世界も得られるものも格段に変わってきます。

「人間としての完全とは何か?」

この答えは東洋思想でいえば中庸でありバランスであるのですが、

そこに次元的な高さを加えたものが「一極二元」であり、これによって人間には進化の道が開かれました。

(次元的な高さがなければ、同じ場所をぐるぐる廻るだけなので)

あるべき人間の人生は、

「完全な人間」を一極とし、

陽を精神、陰を現実として展開していきます。

一般的に、

人間は、この地上において常に現実的な有形有限の事象に直面します。

日々の生活には衣食住が必要であり、

精神のみで生きようとしても肉体を維持することはできません。

金銭を得て食を求め、家族を養うことが必要でありそこに責任があります。

これが我々が日々目にする現実です。

しかし一方で、

人間には精神もまた存在しているため、

日々の現実的な行為には、常にその裏側で精神的無形の世界を意識することが必要。

物事がスムーズに運ぶ人、

軽々と現実を渡っていく人というのは、

現実行為の裏に常にそうした精神的無形世界を形成しているもので、

その行為が完全なものとなり得ていることによって、

現実がスムーズに展開する、と仕組みになっています。

端的にいえば、

有形のものを求めようとすれば常に無形あるいは無限の世界を意識しつつ行わなければならず、

無形のものを求めようとするならば、常に有形あるいは有限の世界を意識しつつ行わなければならない、ということです。

これを言い換えれば、

「現実行為を行うときには常に無形を感じなさい」

ということで、

ある意味では、

「神を恐れ、自然を怖れよ」

いうことでもあります。

例えば何かの目的でお金を求める場合、

お金のみを求めれば有形のみを追いかけることになります。

そこで一極二元を備えようとするならば、

お金の形だけではなく、

お金の霊魂も同時に求める必要があります。

働いてお金を得ることは、

金銭の形を求めるということになり、

お金の霊魂を引き寄せることにはなりません。

お金を得るには、

まず、お金の霊魂を呼び寄せるような霊魂を身につけ(あるいは自身で育て)る必要があります。

つまり、

お金を求めようとして働くのではなく、

お金の霊魂が身につくような働きをすることが大事で、

それができればお金という有形の存在物は自然と入ってくる、ということです。

これは、内次元、外次元のところの気心体と理論としては同じで、

現実行為にせよ精神行為にせよ、

「無」と「有」の合体が必要であるという言い方もできます。

お金の話に戻れば、

お金が欲しいと思う人と実際のお金との間にはある種の空間が存在しています。

その空間を縮めるために必要とする時間がどれほどの長さになるかは、人間自身が無形を意識してお金の霊魂を呼び寄せるかどうかの問題にかかっています。

お金も有形、人間が働くという行為も有形。

有形が有形を追い求めても何も得られるものはありません。

一方で、精神的な高みを目指すなら、それは精神をもって精神を目指しても果たせるものではなく、精神をもって現実に臨んで初めて得られるものでもあります。

自然の哲理とは、

有と無、陰と陽の真理で支えられており、

有形が無形の働きをして初めて有形が得られる、

無形が有形の働きをして初めて無形が得られる、

陰は陽を得て次の陰が得られる、

陽は陰を得て次の陽が得られる、

ということになります。

有形のみを求めること、

例えばお金や地位身分のみを求めることはバランスを崩し、中庸を欠き、命の危機に瀕することにすらつながります。

一方で、

無形のみを求めること、

例えば精神性の高さや悟りの境地だけを求めることもまたバランスを崩し中庸を欠き、命の危機につながることもあります。

前者については理解を得られやすいように思いますが、

後者について「精神性の高さ」の重要性を説く算命学においてこれはいかに?

という指摘もありそうなのですが、

精神性の極めて高い人というのは短命な傾向にあります。

世界的宗教的指導者は高齢な人が多いですが、彼らは高い精神性を備える一方、様々な場所に足を運び、かつそうした宗教組織の現実を引き受けるなど、同じ重さで現実に向き合うことで中庸を得ているのかもしれません。

参考:『原典算命学体系』第6巻

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