「映画史上最も有名な6分間」
…といわれるシーンをご存じでしょうか。
映画「戦艦ポチョムキン」において、
赤子を乗せた乳母車が階段を落ちていくシーンで、恐怖に引きつった保母の表情が大きく映し出されるシーンなのだとか。
先日、日経にその記事が出ていました。
実は私はその映画を観たことがないのですけれど、
フランシス・ベーコンはその映画を若いころに観て以来、
その後も繰り返しその映画を観て、
結局その先において、「映画『戦艦ポチョムキン』の中の保母のための習作」という作品まで描いているそうなのですが、
そのお話を知って、
人間というのは、自分の心が捉えたものは、
それを素通りすることなく、
きちんと受取り咀嚼して、自分=日干を通して何らかの形で吐き出していく必要があるのではないかな?と感じました。
自分の心を捉えるものには意味があり、
自分の心が捉えられたなら、それを何らかの形で世に伝えていく、
…そういう役割が、私たちにはあるのだろう、ということです。
取り分け、鳳閣星・調舒星といった、
吐き出し口を持つ人は、その役目を担っているのだと考えます。
これはつまり、
絵画にせよ、映画にせよ、あるいは音楽や書籍にせよ、
自分の心を捉えるもの、というのは、自分とどこか同じような波動を持つものであり、
それゆえに深い理解が可能な対象であるということで、
自分と近似値の波動を持つものへの理解は、
その理解を得た時点でそれを表出する責任が課され、
その課された責任を果たすことが「世に出る」とか「前進する」とかいうことにつながるのだろう、
ということでもあります。
ちなみに、鳳閣星・調舒星という吐き出し口の星を持ちつつ、
自分の考えや思いを表出するということが出来難いのは、
鳳閣星・調舒星と相剋になる車騎星・牽牛星も同時に星図に持っている人たちです。
鳳閣星・調舒星という火性の星を、水剋火と剋す龍高星・玉堂星がある場合には、
「芸術家の組み合わせ」などといわれ、激しい表出となる一方で、
その火性の星から、火剋金と剋される車騎星・牽牛星がある場合に、
「表出できない」という事態に陥るのはなぜか?
これは、
「いじめられる」より「いじめる」ほうがしんどい、
というあの感覚を思い出せば理解できるところと思います。
そもそも因果という意味でも、
他人を陥れることの本質的な重みを考えれば、
陥れられる方がはるかにマシであるのはみなさん、ご承知と思いますがいかがでしょう。
さて、先ほど書いた、
自分の心を捉えるものには意味があり、
自分の心が捉えられたなら、それを何らかの形で世に伝えていく役割があるはず、
…というのがその通りだとすれば、
私たちはたくさんのモノに触れ、たくさんの体験をしていくことが不可欠なのだと思います。
それをきちんと自分=日干を通して再解釈していく、というその「再解釈」こそが、世の中を貌づくり、牽引していくのだろうと思います。
2021年5月三週目のマガジンを公開しました。
今週は盛りだくさんです。
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おすすめは以下の2つ。
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⭐︎ 4/10 大運と年運の関係、大運・年運とは?身内・他人とは?、外に向かうべき時期と内に向かうべき時期
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「理想的な大運の流れ」について書いています。
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