『Field of Dreams』が、Amazonプライムに追加されました。
ちょっと前に気づいていたものの、そのままにしていたのですけれど、
本日、私の生活において、その『Field of Dreams』的な出来事に導かれる、ということがあって、
「これは観ねば!」
と思って観た次第。
改めて観ると、本当に良い映画です。
ぜひ観てください。
実は、この映画を観るのは3回目。
大学四年のとき、当時付き合っていた「心のキレイな人」に勧められ、
「恋人が勧めるなら」ということで観たのですが、まったく意味が分からず流し観たのが一回目。
社会人としての挫折を経て、いろいろとモノを考えるようになり、
『神との対話』を読んでいた際に、その中で引用されていて、「これはもう一度観ねば!」と思って観たのが二回目。
そして、今回、Amazonプライムに登場したことに気づいて観たのが三回目です。
一回目は論外として、それなりに理解できたつもりの二回目でしたが、
三回目は、算命学的知見も加わり、よりくっきりと、この映画の本質を捉えられたように思います。
算命学的に言えばこの映画は、
「良い映画」のさらにうえをいく「完璧な映画」ではないかな?と思うのですが、どうでしょう?
ちなみに、物欲のカタマリ、金儲け至上主義的な人には理解できない映画です。
実際、物欲のカタマリ、金儲け至上主義だった大学四年の頃の私にはまるで理解できませんでした笑
その後、仕事を通してホンモノの生き方をしている人たち、
その多くは大きな会社の社長さんや、勢いをもって活躍をしている人たちでしたが、
彼らに出会い、また彼らの影響で、
「物欲のカタマリ、金儲け至上主義」ではお金儲けはできない、
厳密には、「物欲のカタマリ、金儲け至上主義」でいると、
自分を取り巻く人がそういう人ばかりになる、
本当に大切なものに気づけなくなる、
ということに気づいたことで、
「社会人としての挫折」を乗り越えられ、そこから私は本当の意味での「豊かさ」に向かい始めたのでした。
その頃に二回目を観て、「素晴らしい映画だった!」と思ったのですが、
三回目の今回、私も「声」に突き動かされて観た今回は、
その100倍くらい、いい映画だと思いました。
以下ネタバレを含むのでご注意くださいませ。
この映画は1989年公開のアメリカ映画で、
If you build it,he will come.
「それを造れば彼はやって来る」という謎の声に導かれて、
新米農家のレイ・キンセラが生活の糧であるトウモロコシ畑を切り開き、小さな野球場を造り上げ、
Ease his pain.
Go the distance!
「彼の痛みを癒せ」、そして「やり遂げろ!」という言葉に導かれて、
様々な出会いを得て、その野球場に人が集まり、
その野球場において、
口論の末に家を飛び出し和解することなく他界したひとり親である父親と再会し…というお話です。
「本当に大切なものに気づくとはどういうことか?」
ということが描かれた映画でもあります。
いくつか算命学的に「これは!」と思ったポイントを挙げておきます。
①主人公であるレイ・キンセラは36歳で農家になった新米農家
ポイントは36歳+α、という点で、算命学的にも「声」が聞こえてくる時期であるという点。
36歳+αということは、
30歳の納音を超えて、「自分の道」に向かい始めなければ、様々にうまくいかなくなる、
一方で、そこから「自分の道」に向かい始めると、様々に導かれて驚くような躍進を遂げることもある時期です。
②「老人のようだった」というレイの父親像
人間、「自分の道」を行っていないと老化が早く、年齢に関わらずどんどん老けていきます。
夢を諦めた人の姿がレイから見た父親の姿、しかし、野球場にいる父は若々しく可能性そのものでキラキラしていました。
恐らくは、六旬目で他界したのであろうこの父親も、夢を生きていた時代があり、その時代の父親との再会は涙なしには観ることができません。
③父親が描いた夢=役目を息子が実現する、果たす
親子
自分と親、親と父親、あるいは自分と子供という関係でも、基本的に性質が異なるので合わないもの。
よって、親子で仲が悪いという人は少なからずいて、
仲が良いという場合も、「合う」というよりは、互いに人間が練れた先に関係を築いているだけであることが多いです。
けれど、そんなふうに「合う」わけではない親子でありがながら、
親が六旬目で他界する場合、その親の子供が代わりにその役目、夢を実現することに向かうことがあり、
この映画はその姿をとても素晴らしく描いているように思います。
私は自分と他界した父の関係に重ねつつ観ましたが、
存命の父親との親子の関係を見直すきっかけにもなる映画ではないかな?と思います。
この映画は本国アメリカのアカデミー賞では作品賞、脚色賞、作曲賞にノミネートされているのですが、
日本では、ブルーリボン賞・日本アカデミー賞で最優秀外国語作品賞を獲得しています。
本国ではノミネート止まりであったのが、日本では実際の受賞になっているあたり、
1989年という時期の映画世代というのが、
封建的な父親との関係に苦しんだ世代、そして戦争で父親を失った人世代であったからではないかな?
と思いますが、いかがでしょうか。
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