先日、牽牛星と玉堂星について、
光らせるには若いうちから取り組むことが必要で、ときに星を損なうとリカバリが難しい、
ということを書いたのですが、
それとはまた別の意味で、光らせるのが難しいのが貫索星と司禄星であろうと思います。
貫索星は、光らせるのに自己を確立することが必要な星ですが、
その自己を確立する、ということにだいたい10年くらいは月日を要するといわれます。
また、司禄星は、光らせるのに信用を確立することが必要な星ですが、
その信用を確立し、本領を発揮するのにだいたい40年くらいの月日が必要といわれます。
星を光らせる難しさ、というものを、もし期間ということでいうなら、
貫索星と司禄星というのは、その難しさにおいて一二を争う星ということになるだろうと思います。
光らせるのに長い期間を要する、ということを逆から見れば、
方向転換が出来にくい星、ということでもあり、
その意味で、人生設計を確りとする必要がある星という言い方もできます。
元々、貫索星は頑固な星なので、黙っていても早々方向転換するようなことはないのですが、
甘やかされて育つとか、他人との本質的な摩擦を避けて生きるとかすると、
貫索星の信念信条、主義主張、あるいは独自の技術といったものが確立されず、
貫索星が育つ10年の月日のカウントがなかなか始まらない、ということになったりしますし、
司禄星は放っておいてもコツコツ着実さのある星ですが、
悪い友達などが出来て派手さや効率などを追い求めるようになると、
司禄星の几帳面さや慎重さが育たず、信用の蓄積が成されない、ということにもなります。
時間の経過を要する星というのは、
時間を味方にすれば大きく飛躍・発展に向かうことができる一方、
時間を敵にすると、リカバリが難しくなる、
という意味で、難しさがあります。
貫索星ならできるだけ厳しい環境で自己を磨くこと、
司禄星なら日々の信用を丁寧に積み重ねていくことが大切で、
ときに退屈に感じられるかもしれない長い時間の経過の中に、価値と意味を見出せるようになると、
その先に飛躍と発展を見ることができるだろうと思います。
※星の場所により取り組み方は異なりますのでご留意くださいませ。
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