結婚において、
男性はロマンを描き、女性は生活を意識するといわれます。
男性ははるか遠い国を思い描き、女性は身近なことに楽しみを見出す、とも。
もちろん、人により様々と思いますが、
東洋思想において、男性が陽、女性が陰であるなら、
当然にそうもなろうと思うところ。
さて、世の中のあらゆることは陰陽に分類することができ、
その一つが男性が陽、女性が陰という分類であるのですが、
より精緻に見ていくときには、命式における干支の陰陽によって、
その人物が、
陽タイプ=ロマン重視で広い世界に目が向くタイプか、
陰タイプ=現実重視で目の前の世界を大切にするタイプか、
…を見ていくこともできます。
例えばソニーは井深大さんと盛田昭夫さんが築いた会社ですけれど、
井深さんは全柱陽の宿命で、ロマンや夢、ビジョンを描く役割を担い、
盛田さんは3柱のうち2柱が陰の干支なので、現実的なころ、お金や事務的なところは盛田さんが担われました。
実際、井深さんは、
「嫌なこと、大変なことは、みんな盛田さんが引き受けてくれた」
…と語っておられます。
さて、以前もこの話は書いたことがあり、覚えておられる方もいると思うのですが、
なぜこの「陰陽のお話」を改めて取り上げたのかといえば、
先日、たまたま同じ日に、
私がいろんな面でお世話になっている方2名から別々に、
「もっとスケールの大きなことに向かうべきではないか?」
…という意味の言葉を頂き、
それについて考えていて、
自分が今、その「スケールの大きなこと」に向かえない理由がその、
陰陽にあること、
つまりは、只今現在、自分がたいへんに陰に偏っている状況であることに気づいたからです。
男性=陽
女性=陰
というのは先に書いた通りですが、
これに加えて、命式の陰陽を加え、
さらに大運、年運の後天運の陰陽を加えていくと、
全部で5柱の干支と自分の性別、合計6つにおいて陰陽を分類することができます。
そして、
人生における陽の時期=夢や理想、ビジョンに向かう時期、
人生における陰の時期=現実的なこと、経済的な安定など足場を固めることなどに向かう時期
…というのを捉えることができるのですが、
私自身が元々、全柱陰の命式であることに加えて、
只今現在は、大運も年運もすべて陰干支がめぐっており、
さらに女性=陰であるので、
つまりは五柱がすべて陰の時期に女性という陰性が加わり、
結果として、
まわりの人から見て不自然なほど保守的・現実的な方向に向かってしまうのだろうと気づいた次第。
ちなみに、
前回の全柱陰の時期に何があったかといえば、
保守的・現実的な思考の先の受験大学の選定、
保守的・現実的な思考の先に新卒での就職、がありました。
今振り返っても、
もう少し冒険しても良かったのでは?
…と、自分で思います。。
一方、その次の大運において陽干支がめぐっていた時期は、
かなり冒険的な転職や、
後先考えない「今のビジョン」をそのまま生きるような選択をけっこうしています。
いわゆるITバブルの時期に重なり、
さらにその当時、いわゆる社長職の人と仕事をすることが多い時期であったこともあり、
IT社長のパーティなどにも積極的に参加するようなこともしましたし、
一方で、「お金にまるでならないような」思想や哲学の勉強を真剣に掘り下げたのもこのころのこと。
今思えば、この時期に「人生が開く種」を仕込んでいたのだな、ということに気づきます。
陰に偏ると、「現実的=お金になるか?堅実か?」ということに気持ちが集中し、
目先のこと、確実なことを積み上げるように選択していきます。
陽に偏ると、「いかに大きな夢を描けるか?いかに理想を生きるか?ということに気持ちが集中し、スケールの大きなこと、より広い世界に向かっていくような選択をしてくことになります。
どちらにしても、
大きく偏る時期というのは、色んな意味で不自然さがあり、
ときに人生を破綻させることもあります。
夢ばかりを追えば足元が覚束なく、無邪気な乞食に堕すことがあること、
現実ばかりを追えば精神が疲弊し、空(そら)があることを忘れ地面ばかりを眺めることになること、
…を思えば、その夢に偏ることの弊害、現実に偏ることの怖さ、というのも分かるだろうと思います。
とはいえ、幸いなことに、
全柱陰とか全柱陽の宿命でも、大運や年運においては、定期的に、陰陽が交互にめぐるので、
「完全にどちらかに偏る」状態が永続するものではありません。
最近のやたらと保守的に、現実的に物事を考え、
そういう選択を繰り返しつつ、
コロナ禍においてあまり人に会ったり話したりすることがなかったので、
気付かずにいたのですけれど、
久しぶりに、先日、
他人から見た客観的な評価、見え方というのを聴くことができて、
自分の偏りに気づくことができました。
ありがとうございます。
全柱陰の人は、人生を広げる種を撒くには陽の成分が必要です。
そういえば、
私が最近、親しくしているのは、全柱陽の方が多いのですが、
陽の質を欲していたからなのかもしれません。
間もなく、陽干支の大運に入ります。
そして来年めぐる干支は壬寅と、陽の干支。
スケールアップできるよう、意識して臨みたいと思います。
以下ご参考ですが、
noteで単発購入実績トップ10に入るんじゃないかな?
というのが、noteのかなり最初の頃に書いたこの投稿です。
「全柱陽の宿命と全柱陰の宿命、その壊すもの」
https://note.com/kinugyokutoan/n/n83cec3e41370
その後、
「算命学は分類学、全柱陽・全柱陰の精神性と現実性の理由、十二支の陰陽分類とその応用」
https://note.com/kinugyokutoan/n/nc84e09093d08
という記事も書いています
⭐︎2021年8月一週目のマガジンを公開しました📚
https://note.com/kinugyokutoan/m/ma790ff65b861
陽占の命式の詳しい読み方など書いています。
7/5 陽占の読み方① 概説 「瞬時に簡単に読み取るべきこと」、星図でどこまで分かるのか?
https://note.com/kinugyokutoan/n/n4358a3276934?magazine_key=ma790ff65b861
⭐︎2021年7月五週目のマガジンを公開しました🌿
今週は、多くの人に知っておいていただけるといいな、ということを書いている週です🌻
https://note.com/kinugyokutoan/m/m0b7f5257e528
6/24 家系を支える徳の話と宿命に見る親からの申送り事項、申送りを果たすと人生は発展する
https://note.com/kinugyokutoan/n/n921c42fa9299?magazine_key=m0b7f5257e528
6/27 忌神の対策と命式外のアンバランス要因、活躍の命式の事例
https://note.com/kinugyokutoan/n/n0ddda5c1abc1?magazine_key=m0b7f5257e528
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