先日、note のほうで、株式マーケットの見方について書きました。
これはいわゆる学理の分野で学ぶ範囲であり、
算命学の一部分でもあるので、
当然にベースとなる陰陽五行の考え方は共通しているのですが、
占技の考え方をそのまま持ち込もうとすると途端にこんがらかります。
…それに気づいて、もともと3回で書く予定だったところを2回でいったん止めて、
改めてもう少し分かりやすい角度で整理しなおして書くことにしました。
ちなみに、割と難解なので、
今少し慎重に、もう少し段階を踏んで書こうと思っていたのですが、
質問があり、結局、その段階で整理して書いたのですが、「個人」を観るよりずっと壮大なものを捉えるお話なので、
質問は質問で保留にしてもらって、
もう少し段階を踏んで書いた方が良かったかな?
‥と思っているところでもあります。
現代の世の中全般に言えることですが、
「知っている人がいるならそれは自分にも理解できるはずだ」
と、考える人がけっこういます。
そういう「全能感」は大いに結構と思うのですが、
本質的な理解には、さまざまな知識のベースが必要であり、
実際には、
それらを重ねている人とそうではない人の間には、
見えているものにおいて大きな乖離があります。
何事も「結論が分かればすべては分かる」と考える思考はいろんな意味で短絡的であり、
さらにいえば、不遜でさえあるようにも感じられます。
これはつまり、
言い換えれば難解なことを「分かる」ということのためには、
段階的な学びとたゆまぬ研鑽が必要であるということでもあろうと思います。
とはいえ、そうはいっても「発信」をするからには、
それなりに読む方の理解につながるべく努めるべきでもあり、
そこにおいてうまくバランスをとっていくことが私にとっての課題であるように思います。
私はこと算命学を説く、というときには、
割と深いところに向かいがちなので、
ともすると「他人がまるで理解できない」くらいのところまでいってしまうきらいがあります。
これについて多少言い訳がましくはありますが、
そもそもの私の考えをいってしまえば、
正直、一般の人に理解が難しいのは仕方ないと思っていて、
逆に、一般の人に喜ばれるような大衆迎合的なことは私が書かなくても良いと思っています。
(そういうブログは他にたくさんあるので。)
そうはいっても、
算命学をある程度学んでいる、
あるいは学ぶ意思がある人が中心の note のほうで、
理解が難しいと考える人が多数であるなら、
それは私の伝え方に問題があるのだろう、ということでもあり、悩ましいところ。
ところで、私が算命学について書くにあたり、
基本的な方針を、
「一般の人に算命学を広く理解してもらう」ということを目指すことから、
「算命学の奥深い真理の究明と、その理解を提供すること」のほうに重心を移したのは、
それが自分の役目だと気付いたからです。
算命学における、いわゆる「役目」というのは、
いろんな角度からいろんなことがいえるのですが、
最も重要なのは、6天中殺グループによって与えられ得るお役目で、
あらゆる人はその6つの役目のうちのどれかを担っています。
6つの役目とは、ざっくり書けば以下の通り。
①新しいことをはじめる、という役目
②誰かが始めたことを広く周知する、という役目
③誰かが始めたことの基盤を確実にする、という役目
④誰かが始めたことを取りまとめる、という役目
⑤有形現実の世界に何かを構築するという役目
⑥無形精神の世界を追求するという役目
各お役目は、以下の通り天中殺に符合しています。
①子丑天中殺
②申酉天中殺
③寅卯天中殺
①午未天中殺
⑤辰巳天中殺
⑥戌亥天中殺
私は、無形精神の世界を奥深く追及する役割を担う戌亥天中殺なので、
大衆向けに算命学を広く周知する、という役目は別の方にお任せして、
自分の役割に集中する=「戌亥天中殺の役目を全き形で果たす」ことを目指すことにした次第。
天中殺のお役目は、
それを果たしている限りにおいて、基本的に天に応援されます。
逆に、そのお役目以外のことをしていると、
だいたいにおいて躓くか転ぶかするもの。
この感覚、ふつうの人はなかなか理解できず、
たいていの人は(算命学を学んでいる人でさえ)、
自分の考えで自分の好きな道を決めて歩んで行かれがちなのですが、
理解が進むと、「自分の役目以外の道」を歩むことの無意味さ、無価値さ、あるいは不毛さというのが良く分かります。
例えば、
最近、算命学を広く周知することに取り組んでおられる著名な先生にお会いしたのですが、
その方は午未天中殺の方で、
その先生が継承したきたことを「取りまとめる」「まとめたうえで次代につなげる」という役目を担われているようでした。
その先生はとても立派な先生ですが、
その先生が午未天中殺の先生である以上、
その方から私が何かを教わることは難しいのかもしれないな、と思いました。
何かその先生から受け取るものがあるとすれば、
先々、その方が取り纏められたものを拝見することを通して、ということになるのかな、と考えた次第。
「算命学の担い手」といっても、
どの天中殺かによって、そのお役目というのは異なります。
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