金烏玉兎庵

noteの補講:『時代の気、「時代論の気」を有形の現実に見つける』とは

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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※本日の投稿は、noteの補講なのですが、
一日一投稿のルール外での投稿として書きたかったことでもあり、
割と汎用性のあることなので公開で書きます。

さて、
いわゆる10年単位の時代論の、
教育期とか経済確立期とかいう、その「時代の気」、「時代論の気」を有形の現実に見つける、
ということを昨日、noteのほうに書いたのですが、

これは、ちょっと難度が高く、
多くの方が、「ちんぷんかんぷん」と思います。

よって、その「時代を有形の現実に見つける」ということについて、
「より具体的かつ分かりやすく」を書くことに挑戦してみようと思います。
かなり散文的なので、noteではなく公開にて。

なお、この「気の動きを有形の世界に見つける」というは、
個人の命式を見るときにも参考にはなりますが、
基本的に、社会・経済・時代の動向を眺めるときの視点なので、
ひとまず「個人」のことだけ分かっていればいいです、という場合には、読まなくて良いです。
(なので、補講として、noteの一日一投稿のルール外での投稿としています。)

さて、「時代論の気」を有形の現実に見つける、
…というときに大事なのは、

① 世の中に対してアンテナを高くして、何がニュースになるのか?を意識すること
② 世の中で起こっていることにパターンを見つけること
③ 世の中で「上げられる人」と「下げられる人」の傾向を捉えること

…の3つです。

まず①の何がニュースになるのか?でいえば、
例えば、最近のヤフーニュースでけっこう上位に上がっていたのは、
オリンピックの運営にかかる関係者の辞任ドミノや名古屋市長のメダルを噛んで叩かれているニュースでした。

そして、②そこにパターンがあるのか?
…といえば、「叩かれる」というパターンがあることに気付きます。

そしてその「叩かれる」というパターンに該当するニュースの中で、
同じ「叩かれそうなこと」をしていても、
世の中で「上げられる人(ダメージが少ない人)」と「下げられる人(ダメージが大きい人)」がいるので、それを見つけてそのパターン・傾向を捉えるのが③です。

この際、同じようなパターンにはまっているニュースはほかにないかと探します。

そうすると、
同じようなニュースで、野球評論家の張本さんの失言も上位に上がりがっつり叩かれていました。
一方で、もう少し叩かれそうかな?と思った福原愛ちゃんは、案外と深手を負うことなくメディア復帰されましたね。

篠原涼子ちゃんは、ちょっと分かりませんね。
離婚で叩かれそうな空気がありましたけれど、案外と大きなダメージなく乗り切れそう?
という感じもありますが、熱愛報道?などもネットにはありどうかな?という感じです。

さて、この「叩かれ系」のニュースにおいて、
「叩かれる人」と「叩かれない人」の違いは何か?
そこにある違いのパターンは何か?

.…と眺めれば、

そこには、
叩かれる人 → 自分でメディアに語る人、自己主張が見える人
叩かれない人 → 事務所を通して語る人、自己主張が見えてこない人
…という型が見えてきます。

篠原涼子ちゃんは、強い自己主張(離婚したい!という強い思い)が見え隠れするけれど、
実際にはメディアにダイレクトに語っているわけではないので流動的、ということです。

ところで、只今現在の世の中のパターンは上記のとおりなのですが、
それがこれまでの世の中において常にそのパターンであったかどうか?
という視点も大切です。

つまり、只今現在は、

叩かれる人 → 自分でメディアに語る人、自己主張が見える人
叩かれない人 → 事務所を通して語る人、自己主張が見えてこない人

…というパターンが見えてくるわけですが、

例えば、20年ほど前、内閣総理大臣になられた小泉純一郎さんは、
自分でメディアに語る人、自己主張が見える人でしたが、
国民の熱狂的な支持を得ておられました。

今のように「主張すれば叩かれる」という風潮はなく、
「主張する人についていく」というような感じがあったな、と思いますがいかがでしょうか。

では、現在と20年前の違いってなんでしょう?

時代論において、
現在は経済確立期、20年前は動乱期でした。

それぞれ、どういう時期・時代であるかといえば、

経済確立期は陽の時代、平和型の時代で、
バランス型、調和型、突出することなく、手を取り合ってやっていくような姿勢が合う時代であり、
そういう性質の人がフォーカスされる、評価されるという時代。
さらにいえば、
中流が増える時代であり、協働型・シェア型の時代です。

一方、20年前の動乱期は陰の時代、波乱と混乱の時代で、
突出型、大きな偏りのある動乱型、くっきり際立つ存在感がある人が注目され、
他人を出し抜いてでも実行していく推進力がある人が評価される時代でした。

二極化が進み、中抜きのような協調型ビジネスではなく中抜きを排除して成り上がるような下剋上が尊ばれた時代でもありましたね。

こうしてみると、
なぜ最近、
オリンピックの運営の関係者が次々に辞任することになったのか?
名古屋市長のメダル噛みが致命的な叩かれ方になったのはなぜか?
張本さんが叩かれるのはなぜか?

一方、福原愛ちゃんや篠原涼子ちゃんが致命的に叩かれないのはなぜか?
…が、分かるかな?と思いますがいかがでしょうか。

前者は、自ら表に出る動乱的な在り方、突出した目立ち方に向かう在り方なので、
平和な時代、穏やかな時代である経済確立期たる現在においてはがっつり叩かれて淘汰されることに向かい、

後者は、自分は表に出ることのない平和的な在り方、調和的かつ目立たない在り方なので、
今のような平和な時代、穏やかな時代においては、その醜聞?が調和の中に埋没していき、
うまく役割を担いながら立場を維持していくことができるわけです。

さて、お分かりでしょうか。
「時代論の気」を有形の現実に見つける…というのはこういうことです。

なお、ここまでけっこうな文字数でもって説明を書きましたけれど、
こういう「時代論の気」を有形の現実に見つける、というのは、

慣れれば=気づく人であれば一瞬で気づきます。
一方、気づかない人は、一生気づかない、ということももちろんあります。

算命学は学問であるといいつつ、
この「気づく人」と「気づかない人」の差は厳然とあり、

とりわけ社会・経済・時代の動向といった広い世界を眺める際には、
その差が大きく出てくる傾向にあります。

「気づかない人」の場合の対策としては、
「気づく人」の思考パターンを追いながらいろんなパターンに触れる、
…ということをしながら、
「気づく人」に近づくべく研鑽を積んでいくことしかありません。

そしてその場合、つまり「研鑽を積む」ということをするときには、

ひたすらに「自分の思い込み」と「自分が正しい」というエゴを排していくことの先にならねばならないだろうと思います。

なぜなら、
上記の内容を、説明して気づくひとと瞬間的に気づく人の間にある差は、
多くの場合「思い込み」と「自分の考え方正しい」というエゴの有無だからです。

これは、学ぶことの本質が玉堂星にあること、
陰陽の和合性をもって生じられるということの本質です。

ところで、先ほど、福原愛ちゃん、篠原涼子ちゃんについて、
自分は表に出ることのない平和的な在り方、調和的かつ目立たない在り方
=平和的な在り方、なので、

現在の平和な時代においてはうまく役割を担いながら立場を維持していくことができということを書きましたが、

実はこれは、その先において、
平和な時代に平和的な在り方を標榜する=世の中のお手本になる
…ということが出来た場合、

つまり「世間の注目を受ける場所で、時代に合った在り方で身を処す」場合、

それはまるで、神様からのお礼やご褒美のように、
守られる、助けられる、といった機運にめぐまれる

=時代に合った在り方を広く周知することをダイナミックに実現すれば、
何にせよダメージなく活躍に向かうことができる、
…ということでもあります。

このあたりは、
平和な時代は平和型の宿命の人が活躍し、
動乱の時代には動乱型の宿命の人が活躍する、
…ということの延長線上にある現象であり、

当たり前といえば当たり前のお話ですが、
これも「気づく人」と「気づかない人」がいるところなので、敢えて書いておきます。

ちなみに、
この「気づく」「気づかない」は、
基礎を学んでいるかどうか?というのは多分あまり関係ありません。

もちろん、基礎があるのに越したことはありませんけれど、
高尾学館で二段のお免状を持っています、
朱学院で歳位まで取りました、
…という方でも、まるで気づかない人、気づけない人というのもいます。
(というか、多分、そういう人のほうが大多数なのでは?という感じもあります。)

ただ、それが必ずしも「気付ける感性」にのみ依拠しているかといえばそうではなく、

シンプルに、世の中の理屈を自分の中に持っているかどうか?
…ということではないかと感じています。

理屈というのは玉堂星の世界。
よって、繰り返しになりますが、
そこにきちんと陰陽で生じられる在り方が必要であり、

思い込みや勝手な解釈を手放せずにいると、なかなかその理屈を自分の中に育てることができないので、注意が必要と思います。

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