昨日、音喜多駿さんのところで芳順局について書いたら、
「格とか局とかって“絶対”そうなるものなの?」
という質問をいただきました。
確かに、鳳蘭局とか破財局とか、
ラベリングされて意味が付されていたりすると、「この局はこういう“意味”と、そこだけ認識してしまったりします。
鳳蘭局は一代成功運とか破財局は無駄遣い運とかそれはそれで、そう認識することは正しいのですが、
局にせよ格にせよ、
星の配置や組み合わせ的にそういう傾向・結果になりやすい、ということなので、
そこだけをシンプルに覚えるのではなく、
その星の配置の意味に思いを馳せて理解するほうが応用しやすいですし、後天運でめぐる星との組み合わせなども利用しやすいように思います。
例えば、芳順局は縦線か横線のどちらかにおいて星の流れが木性で止まります。
木性でとまるということは、
貫索星か石門星が強く出るということですが、これを言い換えると、
誰かを守る、
何かを守る、
自分を守る、
自分の立場を守る、
など、「守る」ことのために心を尽くすという現れ方になるということになります。
芳順局は良くも悪くも若い頃の状態がずーっと続くという効果がありますが、
これは、若い頃の状態を全力で「守る」からそうなるということです。
「守る」ものが良いものであれ悪いものであれ守り通すことを目指すので、
若い頃の状態がずーっと続くということになります。
また、芳順局は情に厚いといわれるのも同様で、「守る」ことにおいて徹底しているので、そこに損得や合理性が介入する余地がない、その結果として「情に厚い」という見え方になります。
なので、芳順局は「情に厚い」ですが「愛情深い」わけではありません。
なお、芳順局の背景が極まった木性にあると分かれば、
その「守り抜く」ということをもって重宝がられる局面は世の中に多くあるので、
正しい居場所を与えられればその方向に抵抗なく振り切って活躍できる人になるだろうと推測し活用しやすくなります。
単に「一代成功運」と覚えるより幅が広がります。
こうしたことをまとめると、
局とか格というのは、
星の効果が鮮明に出やすい星の組み合わせ・配置の型につけられた「名前」なので、
ときどき格とか局とか覚えられません、というのを聞いたりしますが、
その名前を知らなくても星の仕組みさえ分かれば読み取ることはできるように思います。
絶対そうなるのか、についていえば、
陽占の星というのは自分が無意識に過ごす場合に自然とそういう行動や考え方の傾向が生まれる、その象徴なので、
無意識に過ごしていると自然とそうなりますよ、ということになります。