先日、zoomでMTG をしておりましたら、
私が伝えてきたこと、
私が意図してきたこととは異なる形で情報を受け取っておられる方がいることが発覚し、
けっこう大きな衝撃を受けるとともに、
文字情報で伝えることの限界を感じています。
とはいえ、
文字情報で伝えることのメリットというのも多分にあり、
しばらくは、
それに気づいた段階で、できる限りのフォローをする、ということをやっていこうと思っています。
本日は、ここ1週間くらいで立て続けに発覚した誤解である以下の2つについてフォローしておこうと思います。
1つ目は、宿命中殺と天剋地が全支にからんでいると受け身で生きるしかない、というもの。
2つ目は、算命学はじっくり焦らず学ぶべきである、というもの。
いずれも、私が意図したことではないのですが、
そのように受け取っておられることを知って驚いたので、ちょっと丁寧に説明しておこうと思います。
といいつつ、1つ目は、長くなるのと、
けっこう奥深いところにまで説明が及ぶので、
以下の7回に分けて note のほうで説明します。
※日干庚金の調候の守護神をやっているところなので、それと並行して説明する予定です。
①宿命に散法があると苦しいのか?
②宿命に中殺があると苦しいのか?
③後天運に散法がめぐると苦しいのか?
④後天運に天中殺がめぐると苦しいのか?
⑤天剋地冲めぐると何が起こるのか?
⑥律音と納音が起こす「変化」
⑦破格における「破」の存在には頼れないのか?
なお、先に答えを書いておくと、いずれも「?」の答えは「ノー」です。
平たくいえば、陰占はカタチなので、苦しさの指標にはなり得ません。
詳しい仕組みを知りたい方はぜひ note のサークルへご参加くださいませ。
次に2つ目。
2つ目は、
「算命学はじっくり焦らず学ぶべきである」
…と私が伝えたと誤解された方がいる、という件です。
私は「焦ってはいけない」「ゆっくり学べ」と言ったのではなく、
「すべてを、はやく知りたい」
と、おっしゃった、それが不遜である、と申し上げたもので、
焦って手当たり次第に学ばれるのは、大いに結構、と思っています。
実際、私もそのように学びました。
「不遜である」と言ったそれは、
その位置に立たねば意味がわからないのも致し方ないようにも思っています。
その意味では、「すべてをはやく知りたい」と思われる方は、
ぜひご自身の思う「すべて」を本気で学ばれてみると良いのではないかと思います。
私自身、「すべてを知りたい」と思って既に数千万円を超えるお金を投じ、
さらにそうやって投じたお金で得た教材を学んだり、
先生と議論したりすることに膨大な時間を費やしてきていますけれど、
そこまでしてしか見えない世界というのは確かにあります。
天報星での学びなので、
その読書や議論に費やされたのが、想像を絶するような膨大な時間であるにも関わらず、
不思議とハタからみると「わずかな期間」に見えるかもしれませんが、
膨大にお金と時間とエネルギーを費やした先に見える景色は、
「算命学の教科書」だけを学んでいても決して見えない世界でもあり、
さらにいえば、
そこまでしてもなお見えない世界もまたあるということを知るには、
その場所に立つしかない、
ということでもあります。
その位置に立てば、
「不遜である」といったその意味が分かるのではないかと思います。
私は、本格的に算命学を学び始める前に、
易経や五行大義、諸子百家の時代の古典、黄帝内経のような東洋医学の原典や、
安岡正篤先生をはじめとする日本の思想家の書籍に親しんでいたのですが、
そういう学びの下敷きの先に算命学を学んでおりますと、
「算命学の教科書で伝えられること」というのが、
「氷山の一角」であり、
算命学の担い手は、その「氷山の一角」である「教科書」から、
理解や学びを深く掘り下げていかねばならないことが分かります。
そういう全体観をもって算命学という学問を捉えていると、
「すべてをはやく」などというのは、不遜極まることと感じられた次第。
私が公開のブログを通して、また note のサークルを通して、
多くの方に私が学んだ算命学をお伝えするのは、
その「氷山の一角」である教えから、さらに深く掘り下げていくことに向かう人が、
一人でも増えればよいな、という思いがあるからです。
「氷山の一角」から掘り下げるには、
当然にその前段階における教科書的なこと、これまで高尾宗家をはじめとする先人の方々が説かれてきたことを踏まえる必要があるので、
まずはその先人の方々の教えを幅広く学び、取り纏めてお伝えする、ということに取り組み、
その先において、より深い理解とより深い探求の道に向かわれる方が増えるといいな、と考えています。
なお、軽々しく「すべてをはやく知りたい」というのは不遜であると思いますが、
本気で「すべてをはやく知る」ために、
能うる限りのお金と時間とエネルギーを投じることができるとすれば、
それは賞賛に値するものと考えます。
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