ここ数日、天印星・天貴星という「赤ちゃん」の星、「子供」の星の難しさ、
ということについて書きましたが、
それではいったい、それらの星を持っている場合にはどうすれば良いのか？
…ということを本日は書いておこうと思います。
ヒントは身弱の星にあります。
そもそも、十二大従星というのは、
各年代ごとに12の区分に分けられて星が配当されているわけですが、
それぞれの星の「全き消化」というのは、
各年代の完成形を目指す、ということにあります。
身強の星＝天南星・天禄星・天将星
…というのは大人の星なので、大人としての役割を果たすことに役割があり、
身弱の星＝天報星・天極星・天馳星・天胡星
…というのは有形・現実世界にダイレクトにアクセスすることが出来ない星なので、
無形・精神の世界からアプローチして、
有形・現実の世界に対しては間接的にアクセスする必要があります。
身弱の星は、
「有形・現実の世界にダイレクトにアプローチできない」
ということを無視してダイレクトに有形・現実の世界に働きかけようとすると転ぶ、
ということをきちんと認識していれば、
＝無形・精神の世界からのアプローチを徹底すれば、
身強の星に劣らないほどの影響力を持つことができるわけですが、
では天印星・天貴星という「赤ちゃん」「子供」の星はどうなのかといえば、
「赤ちゃん」「子供」の完成形として、
つまり
「最も愛される赤ちゃん」とはどんな在り方か？
あるいは「最も好かれる子供」とはどんな在り方か？
…ということをしっかりと備えたうえで、
その役割に徹して他人やモノゴトへアプローチすれば、
非常に有効に身を処し、世の中に存在感を発揮することが出来ます。
「赤ちゃん」「子供」というから分からなくなるのですが、
「最も理想的な赤ちゃん」
「最も理想的な子供」
というのを想像して、その役割をもって身を処していく、ということです。
例えば、
天印星をもって、
「人の好き嫌いをオモテに出す」とか、
天貴星をもって、
「人を陥れるような狡いことをする」とかいうことをすると、
本来の天印星・天貴星の在り方からは大きく乖離してしまうので、
好き嫌いをくっきり出す星や、元々狡い星よりも、
はるかに大きな違和感を与え、
たいへんに評価を落とす、
著しく立場を損なう、
…ということになります。
よって、
天印星を壮年期に持つ人は、成長に応じて何を学ぶべきかといえば、
「最も理想的な赤ちゃん」として身を処すにはどう在るべきかを学ぶべきで、
天貴星を壮年期に持つ人は、成長に応じて何を学ぶべきかといえば、
「最も理想的な子供」として身を処すにはどう在るべきかを学ぶべきである、
ということになります。
なお、若年期の場所に天印星・天貴星が在る場合には、
深く考えることなく自然体でいて問題ありません。
ここで説いているのは、壮年期に天印星・天貴星がある場合のお話です。
壮年期という大人の時期に、
身弱の星や赤ちゃん、子供の星がめぐることは、
自然体でいると何かと難しさがあるのですが、
その意味するところを理解して、うまく活用すれば、
際立つ個性として「自分がどう活躍していくべきか」ということのヒントにもなります。
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