金烏玉兎庵

「筋」を通すことの大切さ

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

世の中には「筋」というのがあります。

何かを目指す場合に、
その目指すところに到達するための道筋というのは実は厳然とあり、
その道筋を損なうと目指すところに辿り着けないものですし、

何かが欲しいと思う場合、
それを獲得するための道筋というの揺るぎなくあり、
その道筋から逸れてしまうと永遠にそれが獲得できなくなることもあります。

こうした「筋」というのは、
普通は目に見えないので軽視する人が多いのですが、

その「筋」というのが分かってくると、

「筋」を損なうようなこと、
「筋」を逸れるようなことをすること

…に、ものすごく抵抗を感じるようになります。

これは例えば、
「正義の味方」を目指すなら、決して狡いことはできない、
狡いことにはものすごい抵抗を感じる、

真剣に「正義の味方」を目指していれば、
たとえばどれだけ危険でも卑怯な弱い者いじめから目を背けることは、
自分が自分を許せない=生きていくことが困難になる

…ということで、
もしそこになんの抵抗も感じないなら、
その人は「正義の味方」にはなれない、
少なくとも「正義の味方」への道のりは遠いわけです。

あるいは、
「算命学の担い手」として胸を張って生きることを目指すなら、
算命学に則って生きる、考えるあり方、
その先に見える世界、得られるものを、
顕現させながら生きることこそご役目であり、

緩慢に、その場その場のご都合主義的に生きていては、
自分の目指すものを損なうことになる、
=自分の道を損なうことになる
=自分の人生を否定することになる
…ので、それはしない、ということになります。

日頃から、宿命消化について説いていますが、
この「筋」というのは宿命とはまた別の話で、

物事が成る自然の道筋、
世の中が動く当然の仕組みのようなものです。

例えば、
目下をダイレクトに攻撃することは自分の未来を損なう、とか、
(南方という目下を斬ることは、南方という未来を斬ることになる)

陰徳を積むことが自分と家系の繁栄につながる、とか
他人と同じ道を歩むとどちらかが淘汰される、とか、

そういう森羅万象を貫く法則のようなもののことで、

そういう「筋」「法則」から逸れているような人、
そういう「筋」「法則」を軽視するような人が身近にいる場合には、

ときに「泣いて馬謖を斬る」的に、
その相手を遠ざける、無理なら自分が全力で遠ざかる、ということが必要と思います。

そうでなければ、自分の道を全うできません。

昨日、「筋」としておかしい人について、多少手厳しくFacebookに書いたのですが、
これは、別に怒っているとか、非難したいから、というよりは、

「筋」を明確にするために、
「自分の立場」を明らかにしておくことが大切だろうと考えたからです。

そもそもですが、怒って非難するほど激怒しているなら、シンプルに絶交すれば良いだけなので、
そうではなく、長々と書き連ねたのは、

「私はこういう人とは関わることができませんよ」という立場の表明であり、
「本当にそういう生き方をしていて大丈夫ですか?」というその人物に向けた確認であり、
さらにいえば「全部、駄々洩れで伝わってますよ」という連絡であって、

ひとまず現在のポジションを明示したにすぎません。

そのポジションという前提を踏まえて、
相手が変わらなければ、その先において遠ざけるとか、絶交する、ということになりますし、
相手が変われば、多少ハードルはあるにせよ、関係を維持できることもあります。

このあたりは、恋人や夫婦、家族などとの関係も同様で、
「これをしてもOK」「これはNG」というのは人それぞれなので、
人間関係を構築する、という場合には、そのあたりを丁寧にすり合わせていく必要があります。

そうやって「自分の価値観」を明示した先に相手が離れていくならそれは、
追いかけるとか、妥協するとかしては自分の尊厳を損なうことになります。

一方、「自分の価値観」を明示した先に相手が理解し歩み寄ってくれれば、
あるいは自分の価値観を損なわずに許容できるものが見つかれば、
そこから一段高い次元の関係を築けることになりますね。

ちなみに、私は東方が車騎星なので、
明確に自分の正義を掲げることを躊躇しません。

ときに過激に映り、驚かれることもあるのですが、
今、私の近くにいる人は、基本的にその正義を理解してくれる人が多い、
そういう彼らにはだいたい車騎星があって、なるほど、と思います。

自分の道を開くには、自分の星をきっちり光らせることが何より大切なわけですが、
同じ星を持ち合っている人というのは、その「自分の星を光らせる」ことに役立つ存在でもあります。

⭐︎2022年1月二週目分を公開しました。
https://note.com/kinugyokutoan/m/m7504375cf949

12/9 命式詳解① 結婚7年目の試練、陰占と陽占の間にある矛盾の考え方、位相法を俯瞰する視点
https://note.com/kinugyokutoan/n/nf86ed15ad8bc

12/13 人間の運命は「宿命と環境の接点にある」ということの意味
https://note.com/kinugyokutoan/n/n22d5bc77b691

12/3 陰占でとらえる「身強」の構造と、「身強」が身強らしさを発揮できないときの理由と対処、工夫
https://note.com/kinugyokutoan/n/n292477d27538

11/30 家系・一族の栄枯盛衰、中殺や異常干支、天剋地冲、偏りに刻まれた役割、上昇に向かう関門
https://note.com/kinugyokutoan/n/n2006617dfb48?magazine_key=me611b906352d

11/18 親子の因縁 命式詳解③ 午未天中殺の親子の難しさの仕組みとそれを伝える占者の心得
https://note.com/kinugyokutoan/n/n5c3e79d6a7f1?magazine_key=m498ca7ac9350

⭐︎11/2「性格がねじれる」ことの原因と、位相法という気の「緊張と弛緩」※閲覧注意
https://note.com/kinugyokutoan/n/n604f47d3ec5a?magazine_key=m26f4dadc17a5

⭐︎十大主星の多連変化のまとめです🌸
十大主星の総合的な理解に不可欠の内容です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/md2b1946e0eff

⭐︎「東方の星と南方の星の組み合わせ(全パターンあり)」を中心に、
「適職」や「出世」に関する投稿を「適職に関する投稿のまとめ」としてマガジンにしました📚
https://note.com/kinugyokutoan/m/m0b5d9b4bbd45

⭐︎サークルはこちら:https://note.com/kinugyokutoan/circle
月額5000円です🌿毎日3,000文字以上、毎月90,000文字以上更新中📖

⭐︎各天中殺の生き方について、
知っておくべき基本的な内容の記事をまとめました🌿
重陽の日のお祝い価格、3333円です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/mfa6bb7348d9a

⭐︎マガジン統合版
お勉強をされたい方は2020年4月から順番にマガジンを読まれることをお勧めします📚

○2020年4月のマガジン
https://note.com/kinugyokutoan/m/m9bf267619763

○2020年5月のマガジン
https://note.com/kinugyokutoan/m/ma8ab308f3ccb

○2020年6月のマガジン
https://note.com/kinugyokutoan/m/mf542b913af8d

※以降、2021年6月分まであります。
天中殺、適職等のまとめマガジンと重複している部分もある点にご留意くださいませ

モバイルバージョンを終了