金烏玉兎庵

海外ドラマ『ダメージ』に見る「器」がある人、ない人の違い

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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個人的にすごく好きな海外ドラマというのがいくつかあって、
どれも繰り返し観ているのですが、
そのうちの一つに『ダメージ』という弁護士ドラマがあります。

このドラマ、心理描写が秀逸で、キャストも名優ぞろい、
海外のリアル弁護士が最もリアルな弁護士ドラマと推薦するドラマともいわれているそうなので、
ぜひ一度ご覧いただきたいのですが、

特に、観るべき点を挙げるとすれば、
「トップらしい在り方を見習い真似る」人と、「トップ」である人の違いがとてもよく分かる、という点で、

「その器をそのままに本領を発揮している人」が何かをするときに、
どういうことが起こるのか?
「その器がないのに、カタチだけ真似ている人」が何かをするときには、
どういうことが起こるのか?
…その違いは何か?

…ということを知りたい方は、一度参考にご覧になることをお勧めします。

私自身は、同じような光景を、これまでいろんなパターンで見てきたのですけれど、
このドラマは、それぞれの局面における、
「その器の人」と「その器がないのに言動だけ真似ている人」の違い、
それを取り巻く人のそれぞれに対する態度の違い、
「その器の人」と「その器がないのに言動だけ真似ている人」がもたらす結果の違い、
…というのが見事に描かれていて、感動しました。

各シーズンごとに、実際にアメリカで社会問題となった事件の訴訟がテーマになっているのですが、
すべてのシーズンを通してその根底にあったのは、
その「違い」を描くことにあったのではないかと思います。

実際、シーズン4において、
「その器の人」である主人公パティが、
「その器がないのに言動だけ真似ている人」であるエレンについて、

精神科医(『ブラックリスト』で弁護士マーヴィン・ジェラードを演じたフィッシャー・スティーヴンス)との会話で、

「彼女は王の器じゃないの。問題は彼女が王の器をめざしていることよ。」
…ということを言っているのですが、

そういう「その器がない」にも拘わらず「その器を目指す」人が、
どのように、他人の肥料になっていくのか?ということが細かい心理描写とともに描かれていてドキドキします。
なぜドキドキするかといえば、
もちろん名優による名演だからであるには違いないのですが、

それに加え、
同じような光景を、いろんな局面、いろんな人でもって私が実際に見てきた、
その記憶が呼び起こされ、
あの人たちは、やはり肥料になっていったのだと、今更ながらに腹落ちしたのでドキドキしたのでした。

ちなみに、ちょっと本質的なことを言えば、
「器」とは目指すものではなく、そこにあるもの。
「目指す」という時点で違うのだと気づかなければならないのだと思います。

とはいえ、その「その器がない」エレンは、
初登場時、新卒で、多分、その20代から30代前半くらいまでを、
「ない器」を目指して「注目される訴訟に勝って名をあげたい」と頑張った先に、
ラストシーズンの最終回、30代で自分が「ない器」を目指していたことに気づき、
潔く弁護士を辞めていたので、立派といえば立派です。

あまりにその去り際の様子が立派というか、見事すぎて、
感受性の豊かな若い人がこのドラマを観て内容を理解できてしまったら、
分不相応な野望を抱く若者がいなくなってしまうのではないかと危惧するほどに立派です。

ちなみに、
器のある人が器のない人を利用する、肥料にする、その様子の描写も見事でした。

「器」とは何かと算命学でいえば、
天中殺グループであったり、星図の星であったり、
あるいは格であったり…が、その「器」なのではないかと思います。

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