買おうか迷っている延喜式。
全3巻セットのけっこう高価な本です。
本は購入する派ですが、
大きさチェックに初めて街の図書館へ。
デカい。そしてやはり禁帯出区分に指定されていました…。
延喜式は1000年くらい前に編まれた本ですが、
陰陽五行思想に基づいて国造りを行ったその規則が書いてあります。
日本には様々なダブルスタンダードがありますが、その多くが戦前と戦後のアンビバレントな国家観に起因するもの。
戦前の国家観の源流は実はこういう、多くの人が「過去の遺物」と思っているところにあったりします。
その証に、六法全書と並べて置いてありました 笑
昨日、そんな話をしていたら、
何人かの方に、
延喜式は算命学の理解に役立ちますか?
と訊かれました。
最近、周りの方で算命学を学ばれる方が増えて嬉しい限りです。
さて、延喜式。
算命学の理解に役立つかは分かりませんが、陰陽五行思想を「利用する」ことの参考にはなるだろうと思います。
算命学の源流は、3800年くらい前なので、その成り立ちや構造を推し量るにはその3800年前の時代に思いを馳せる必要があるわけですが、
延喜式は1000年前に成立した書物で、
既に当時の人にとっても陰陽五行思想は「昔の人が考えたこと」でした。
なので、延喜式の時代の人は、延喜式を利用・活用しただけです。
本質的な理解には、
創始の成り立ちと構造を理解する必要があるので、
そう考えると算命学を学ぶという目的において延喜式というのは「間接的な情報」ということになります。
ではなぜ読むことにしたかといえば、
もっと身近な、
現代の日本を含む世の中で起こっていることや
偉い人たちの意思決定の背景を理解するのに、
役立つ「かもしれない」と思ったからです。
通常の生活を送っている中では、
まぁ必要のない「絵に描いた餅」のような教養の一つなわけですが、
たまにある、理解を超えた、
世の中でなされる大きな決定や、
重要人物の発言の背景などに、
こういう脈々と続く歴史的価値観があったりする、
その確率が以前思っていたより高そうだと思ったので読むことにしました。
もっとも、
読んだところで
そういうのに「気づく」「かもしれない」というだけです。
また、
読むといっても半分以上注釈の書籍📕なので、
フォトリーディング的に眺めてヒットしたところを拾い読みする程度です。
真面目に読むと多分1週間くらいかかりますが、そういう読み方だと1時間くらいで読めそうです。
算命学の原典を読むときは、
語られることの構造をイメージしながら読むので、場合によっては1ページに20分くらいかけることもありますが、
網羅的に知っておきたい情報のインプットであれば、さっくり目を通しておけば必要な時に脳内検索にひっかかります。