金烏玉兎庵

組織と組織で人を切ること

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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人にノーがいえない、
ということがあります。

 

パキッとした人でも、
ノーをいうのは苦手です、
という人もけっこういます。

 

人に指示や依頼ができない、
ということもあります。

 

高圧的な人などで指示ができないひとは、無駄に強く命令してしまって、
嫌われる、ということとか、
見たことがあるのではないかと思います。

 

これはいずれも、
自己確立ができていないことが原因です。

 

自己確立とは、
自分の役割を認識し、
自分の出来ることに自負を持ち、
その上で、
社会に対峙し、
社会に貢献していける状態のこと。

 

自己確立ができると、
人に命令するその役割を果たすという視点で命令できるので、
無駄な情が入らず、それをすることができます。

 

世の中には、
自己確立ができている人と
自己確立ができていない人がいますが、
どちらが良くてどちらがダメ、
ということはありません。

 

自己確立ができていないからこそ、
唯々諾々と命令に従えることもありますし、
周りと協調して生きていけるということもあります。

 

但し、それぞれに活きる場所と役割は当然に異なります。

 

組織づくりにおいて、
事業の創業期、発展期にあるときは、
命令ができる人材がいなくても問題はあまりありません。
自己確立が出来ていなくても大丈夫。
極論を言えば、
社長が一人で旗を振り、以下全員一兵卒で目標に向かって真っしぐらに頑張れる人の方が事業は発展します。

 

しかし一方で、事業が安定期、維持期に入ったら、縦の組織が必要で、
きちんと命令を行うことのできる自己確立できる人材が必要となります。

 

これを算命学的に言い換えれば、
創業期・発展期は横線が大事で、
安定期・維持期は縦線が大事、
ということになります。

 

先ほど、人を切るルールについて、
東座を切るのは大義があると書きましたが、
東座は横線にあたるので、
創業期や発展期は同格にある東座の人を切ると事業が揺らぎ、組織全体の安定が図れなくなります。

 

東座を切っていいのは、
何の問題もない平和期か、
安定期に入ってからです。

 

なお、
「部下を切りたいときはどうすればいいか?」
という質問をいただきましたが、
部下を切るなら東座に上げてから、
つまり、自分と同格の立場に引き上げた上で切ることです。

 

参考:『原典算命学体系』第4巻

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