金烏玉兎庵

学歴と平和な人生の因果関係

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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少し前に、
「学歴にあまり意味は感じないけれど、
政治家になるなら東大卒は有利」
といったことを書いたら、
学歴差別だ!」とえらく反発された方がおられました。

 

このことについて、
このところ原典を読み進めているところによると、
保守的で安定的な、
平和な世界🕊を望むなら、
やはり東大卒の政治家の方が良いようです。

学問ではなく、
様々な経験や体験、忍耐を通して世界を学んできた人が政治家になったりすると、
世の中、改革的な機運が広がり、荒れ狂って不安定になります。

 

こうして書くと、ひどい学歴差別のように受け取られそうなのですが、
これは、

東大卒=最高学府で正当な学問を学ぶ=玉堂星的世界(平和な世界)
机上ではなく経験や忍耐を通して世の中を学ぶ=龍高星的世界(動乱の世界)

に、つながるためです。

よって、東大でなくても、
「正当な学問」をきちんと修めた人というのは、
基本的に保守的で安定した、穏やかな世界に向かいます。

 

日本が平和で安定した世界であることの背景に、
高学歴化があるのだとすれば、
高校無償化なども平和に寄与しているといえるかもしれません。

 

一方で、
学歴無視、実力主義の考え方が増えると、龍高星的な知恵に傾くため、
世の中は動乱に向かいます。

原典には、
「学歴無用論を唱える人は自己の性格の中に波乱、動乱の質を持ち、一匹狼的な要素を秘めている人」
とあります。

一個人の生き方としては面白いかもしれませんが、
万人の平和を願う政治家のような立場となる人には、歓迎されない質かもしれません。

 

よって、
子供の教育においても、
平和で保守的な人生を歩ませたければ最高の教育を身につけさせるべきであり、
生涯波乱の中で人がやらないことをやり、名を成し世に残そうとするならば、総合的な高い教育は不要である、
ということになります。

 

一般的に、
国が栄え平和な文明社会においてはそれを維持するために玉堂星的な知恵が望まれ、
国が乱れ貧しくなり、国民が放浪の徒と化せば龍高星的な知恵が求められます。

なので、どちらが良いとか悪いではなく、
何を目指すかによる、それぞれに受け持ちがあるわけです。

 

なお、龍高星的な動乱・改革の知恵を社会の中で実現しようとする場合、
先に牽牛星の地位や名誉、自尊心を求めておく必要があります。
陰金→陽水の相生の流れを作る必要があるためです。

 

大組織に学歴なしで入った場合、
周りが玉堂星的な世界である大組織において龍高星的なその人は異端となるわけですが、
もしその組織の機運が動乱的なものであればその環境を得て大いに実力を発揮することになります。
一方で、もしその組織が安定を維持していく方向に向かっていれば、居場所を見つけられないかもしれません。

 

これは、
その星を持つかどうか、ということではなく、
世の中の物事の本質的な性質・習性が星に象徴される、その「行動と結果の因果関係」の話です。

何度か書いていますが、
その星を持つかどうかにかかわらず、
その星に象徴される行動はその星に象徴される結果を生みます。

知っておくといろいろと活用できます。

 

参考:『原典算命学体系』第4巻

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