金烏玉兎庵

内次元、外次元、次元が上がる話

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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人間の「次元」などというと感じ悪く思われそうですが、
当たり前に人間には次元があり、
次元がかけ離れているのに同じ場所で会話なんてしてしまうと、
全く噛み合わないばかりか、
破壊的なことになったりします。

 

算命学では「次元」を知る方法はありません。
しかし、前に書いた内次元、外次元によって「次元」が上がるその端緒を知ることはできます。

前に少し書いたことがありますが、
そのときは、きちんと理解できていなかったと原典を読んでいて気づいたので、
そのことを書いておきます。

 

十大主星が3つ陰陽で相生の流れになる組み合わせは、
気心体を備えることができるので次元が上がります。
例えば、
調舒星と龍高星と石門星は、
陰火、陽水、陰木で陰陽かつ相生の流れになっているので、
これをもって龍高星の気心体を備え、
龍高星の範囲において次元が上がります。

 

この組み合わせが宿命の星図にある場合、内次元があるといい、
この組み合わせが大運や年運など後天的にそろう場合を外次元があるといいます。

 

※以下がその組み合わせ
(左から、気・心・体を意味します)
★独立独歩 玉堂星・貫索星・調舒星
★和合性 龍高星・石門星・鳳閣星
無為自然 石門星・鳳閣星・司禄星
★孤高 貫索星・調舒星・禄存星
★愛情 調舒星・禄存星・牽牛星
★蓄積 鳳閣星・司禄星・車騎星
★闘争 司禄星・車騎星・玉堂星
★自尊心 禄存星・牽牛星・龍高星
★体験知 牽牛星・龍高星・石門星
★知恵 車騎星・玉堂星・貫索星

 

それを構成している星をきちんと陽転させながら消化すると、
その人の次元は上がり、
世の中の本質を捉えやすくなったり、
起こっている出来事を俯瞰したり、
正しい道筋を見通せたり、
できるようになります。

 

例えば、
新聞や本を読むときも、
要点だけが浮かび上がってくるかのように感じながら読むことができたり、
交渉などでも、
その筋を捉えて相手の欲するものを知り、有利に物事を展開できたりします。

 

清野芝香さんが
『中国算命学近未来大予測―幸運の「星」をどうつかむか』
という本でこの内次元、外次元についてそれが成立した著名人について詳しく分析されているのですが、

人より頭一つ抜けた感じで活躍する人というのは、
宿命に内次元があるか、外次元の成立を通過するかしているようです。

 

なお、内次元が成立している場合は生まれて死ぬまでその恩恵を受けることができるのですが、
(それらの星が星図に揃っているので当たり前ですが)
外次元で成立する場合、それが陽転すればその後の人生においてその次元を維持することができます。

 

よって、宿命の命式と大運の流れを眺めて、
内次元、外次元がある人というのは、
「次元が高い人」
である可能性がある、と見ることができます。

 

但し、次元が上がれば幸せかといえばそうとも限りません。

たとえそれが高度なものであったとしても、
人と異なる視点を得るということは、
「変わり者」の烙印を押されて仲間や理解者の減少につながったり、
そもそも高度な思考回路がくるくる廻ることで消耗し、命を縮めることにもなります。

 

なので、大運で外次元がめぐる場合は、
一旬目か二旬目あたりで一度めぐり、
五旬目か六旬目あたりで二度目がめぐるくらいがちょうど良いようです。

 

また、星をきちんと消化しない場合は、
星がいくら揃っても稼働しないので次元が上がることもありません。

ちなみに、
大運で外次元が揃った場合、
それによって次元が上がるのは、
次の大運くらいからです。
これは、星が揃ってそれをきちんと消化して初めて次元が上がるからです。

参考:『原典算命学体系』第4巻

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