金烏玉兎庵

「うまくいかない」ことに安住できる人たちと、「うまくいかない」ことへの対処

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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このところなんとなく、
「うまくいかないな」
…ということがいくつかあって、
何だろう?と、考えていました。

だいたい「うまくいかないこと」には意味があって、
それに気づいて修正すると途端に物事が進み始めるもの。

…そんなことを考えつつ、
自分の修正すべき点に考える、ということに取り組んだこの週末でした。

「うまくいく」ということが続いていると、
それなりに気を付けていても、
だんだんと自分本位になり、我田引水にモノを考え、自分の主張を他人に押し付けるようになります。

こうして並べて書くと「極端」な印象を与えるかもしれませんが、
何か月か、何年か、といったスパンで見れば、
明らかに「うまくいく」ことが続きすぎている人というのは、
自分本位になり、我田引水にモノを考え、自分の主張を他人に押し付ける…という傾向が出てきます。

その意味で、「うまくいかない」というのは、
自分を適切な在り方へアジャストしていくための自浄作用の一つなのかもしれないな、と、思っています。

さて、このように書くと、
「うまくいかないこと」
…というのがあたかも「自分の生き方・在り方」が誤っていることの証左であるかのように感じられると思うのですが、
必ずしもそうではないことを認識しておくことは大事です。

というのも、
実はその「うまくいかない」状態、「苦しい」状態こそが自分にとっての安住の地であり、

その「うまくいかない」とか「苦しい」というのは、
他人のモノサシで見た場合において「うまくいかない」ように「見える」
世間の評価で捉えた場合において「苦しい」ように「見える」
…というだけのことであって、

自分の本心本音をまっすぐに振り返ってみれば、

どれほど他人が「可哀そうに」といったとしても、
どれほど世間の評価で「厄介」とか「気の毒」とか思われたりしても、

案外と「うまくいかない」「苦しい」「可哀そう」で「厄介」、そして「気の毒」に見えるそ
の「不安定な状況」において、
これ以上にない自由や、それまで感じたことがない可能性に気付く、
.…みたいなこともあるからです。

つまり、そういう状況こそがその人物にとっては、
最高にして最も揺ぎ無い「安住の地」である、ということもあるのです。

とはいえ、
日本のマス教育下で育ち、同調圧力の中で生きているような場合、
たとえそういう要素をお持ちであったとしても、
なかなか、その「苦しい状態」にこそ安住できる自分の性質に気付くことができないもので、

それとくっきりこちらから指摘して、
それによって初めて改めて自分を振り返ってご覧になり、
膝を打って納得される、
…という方もけっこうおられます。

この「不安定な状況」に合う人たちというのは、

例えば、
陽占で言えば純星・濁星のうち、濁星が多い人や、

※参考
純星 平和向き・安定向き⇒禄存星・司禄星・鳳閣星・牽牛星・玉堂星
濁星 動乱向き・不安定向き⇒貫索星・石門星・調舒星・車騎星・龍高星

あるいは、
陰占で言えば月支が散法に遭ったり中殺されたりしている人のことですが、

こういう要素がある方は、
「不安定な状況」において自分が元気になっているとか、
「不安定な状況」において存在感を発揮しやすいとか、
そういうことに気付かれるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

さて、冒頭の、
「うまくいかないな」ということの意味についていえば、
そういえば、私自身がただいま現在、東方害のタイミングで、

「ポジティブなやる気」などをすると、
そのやる気の量に比例して、
「思い通りにいかないことが拡大して起こる」
「変な人に絡まれたりすることが増加する」
…という時期であったことに気付きました。

にもかかわらず、
なぜか今月月初の新月で、壮大なビジョンを造り、
折しも比和がめぐっていたために、
比和の強い思いを前面に出した「ポジティブなやる気」をもって取り組んでいたので、

そういう「うまくいかない」というか、
「思い通りにならない」という現実につながっていたのであろうと思います。

合法と散法の同時成立は何かと難しさがあるもの。

厳密には比和は合法ではないですけれど、
比和と害というのも、同時に起こるとこういう「けっこう苦しい」ことになるのだなぁ、と納得しました汗

比和の強さのせいで、害の「思い通りにいかない」が助長されるというか。

もっとも、
「害」というのは、「思い通りにいかない」
…と感じられる、そう見えること自体が錯覚であり、
起こっていることは正しく、適切な意味をもつ出来事であって、

その意味に気付きにくい時期であるだけなので、
その意味に耳を傾けつつ、「ポジティブなやる気」をちょっとトーンダウンさせてのんびり
過ごそうと思います。

こういうことに自分で気づくことができる、
算命学を学んでいてよかったな、と思います。

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