性差集合論というのがあります。
例えば、
男性は1人だと攻撃本能が強く出ますが、集団になると守備本能が現れます。
女性は1人だと守備本能が強く出ますが、集団になると攻撃本能が現れます。
あんなに男らしい夫が!
みんなといるときはあんなに大人しいなんて!
とか、
あんなにしおらしい妻が!
みんなといるときはあんなに姦しいなんて!
とか、
あるんじゃないかと思います。
男子校で学ぶ男子が規律正しくなり、
女子校で学ぶ女子はたくましくなる、
ともいわれます。
グループなどでも、
男性比率が多い方は落ち着きがあり、
女性比率が多い方が活発になります。
女の子を良家に嫁がせようとするなら、
一人遊びをさせなさい、
と言われます。
これは、
理的結婚(結婚の時点で人生の目的がある程度決まっている結婚で、その目的を夫婦で目指す結婚)をする場合、
旦那様が何かを目指して邁進する家庭を妻が守るなら、孤独に強い必要があるためです。
しかし、
お淑やかに育てようとするなら、
一人のほうが守備本能が発達する、という面もあるのではないかな?
と思います。
なお、
女性が集まると攻撃本能が強くなる、
これは家庭の構成にも当てはまります。
家庭などで、
妻と女の子供だけの女系な家族のお父さんは、攻撃本能が強くなり、
営業や外向きの仕事で活躍し、
妻と男の子供だけの男系な家族のお父さんは、守備本能が強くなり、
管理や内向きな仕事で活躍する傾向にあります。
性差に話を戻すと、
最近は街でいろんなことをするグループがたくさんあったりするのですが、
男性のグループは、目的に向かって必ずしも前進していなくてもグループを維持できたりしますが、
女性のグループは、常に明確な目的に向かって前進していないとグループを維持しにくくなります。
これは、男性は集まるだけで守りに入り、女性は集まると攻撃本能が現れるので、目的に向かって前進することで団結することによります。
また、
男性は上下意識を持ち、
女性は対等意識をもつ傾向にあります。
男性は役職や立場による上下関係があることで安心し、それを維持していきますが、
女性は、明確に尊敬できる何かがあるリーダーでなければ、
その人を敬うことができず、対等意識を持つので、「烏合の集」のようになってしまったりします。
女性を束ねるには、ある種のカリスマ性が必要である、ともいえます。
これをもって組織論では、
男性が多いグループでは能力のあるリーダーを、
女性が多いグループでは人間性のあるリーダーを選ぶと良い、といわれたりします。
女性ばかりのグループでは、
一人一人が競い合うように対等に活発に活動しながら拡大していくことに向き、
男性ばかりのグループでは、
役割を明確にして組織を形成し、基盤を整えて維持していくことに向きます。
ちなみに、
男性の集団は「守備本能」、「静」で維持されるため、攻撃的な性質、女性の質を持つ人が脱落していき、
女性の集団は「攻撃本能」、「動」で維持されるため、守備的な性質、男性の質を持つ人が脱落していく傾向にあります。
男性社会で女性がなかなか出世しにくい、その理由はこうした性差集合論にもその理由を見ることができます。
参考:菊池桂子著 『運命を知り運命を開く万象学』